・「水の中」
タイトルは空中とあるが僕の感覚では水中という感覚だ。とにかく全篇に渡ってゆったりとした雰囲気。しかしながら非常に高いレベルのメロディは聴き手を曲に引き込み、全く飽きさせない。けだるい歌詞は誰の心にも響いていくと思う。全てにおいてレベルが高い。ここまでのゲイジュツさはレディオヘッドにも全く引けを取らないと思う。声なんてすぐ慣れます。むしろこれじゃないとフィッシュマンズの魅力半減です。ゆったりとした音楽が好きな方が聴くのは既に義務と化しているでしょう。
・「アルバム全体がいいというよりは」
1.ずっと前2.ベイビー・ブルー5.ナイト・クルージング6.幸せ者
の4曲だけのミニアルバムだったとしても、十分名盤と呼べる代物だと思います。
それほどに(特に1,2,5)の完成度は高い、と思います。
アルバム全体としては、個人的には、それほど良いものであるとは思えませんが、この3,4曲は力を持った曲です。(曲自体に力強さはないけれど)
名曲だ、と思う曲がアルバムの半分ほども占めているというのは、稀有なことであると思う。
ヴォーカルに好き嫌いが分かれるところではあると思うが、ヴォーカルが受けつけないからといって聴かずに終わらせるのはあまりに勿体ないと思います。
・「「夏」なら」
「サニー・ブルー」今の季節にしっくりだ。といっても、いわゆる夏のアゲアゲな感覚や爽快感が呼び起こされるわけじゃなく、肌がじりじりとくるような暑さが伝わってくるわけでもない。夏の昼下がりの、冷房で冷えきらした部屋の中で、ダラダラと暇を持て余すだけのけだるさ、熱くも冷たくもないぬるま湯にずっと行水して浸かっているような、そういう何でもない、しょうもないといっていいほどの感覚や温度。そんなものが「音」となったとき、どうしようもなく耳に心地よい。
・「難しいことは考えず」
Fishmans最高傑作、空中キャンプです1曲目「ずっと前」からのこの強烈な脱力感、浮遊感は正直日本では追随するものはいないのではないかと思ってしまうほどのものですチープなエレクトリックドラムの音もまさにナイスチョイスではないかというほど気持ちよくマッチしています
是非ダラリと横になりながら気楽にお聞きになるのがよろしいかと
・「いい声聞こえそうさ」
アルバム単位で見れば、個人的にはこの作品が彼らの最高傑作だと感じます。今までの躍動感、そしてどこか隙のある構えのままで向かえた音楽的成熟の成果。ロック・ポップスだけでなく、ダブ・レゲエ・ヒップホップ等黒人音楽に精通していた彼らだったからこそ成しえた浮遊感と芯のある音。およそ流行に消費されるだけの曲たちから遙か彼方に在る音作り、それでいてそういった流行歌よりポップで心に焼きつく素晴らしいメロディ。「ずっと前」の最初のギターが鳴り響いた瞬間に、心の中の張り詰めた線がたゆんでゆく感覚をおぼえます。中でも特筆すべきは「ナイトクルージング」。異常なほどに音が濃密で、完全な別世界を構築してます。ベースのグルーヴ感も他の曲より際立っている。どこまでも続く夜の散歩・・・情感の塊のような曲です(「SEASON」同様ロングバージョンを出してほしかったと僕は思いました)。どこまでも優しく、悲しみも分け合うことができる音楽。変な言い方ですが、僕はフィッシュマンズを聴くと「こんな素敵な友達がいればなあ」とよく思います。
・「フィッシュマンズのオリジナルアルバム最高峰。」
個人的にはナンバーワン。フィッシュマンズはライヴがいいけど。
・「something in the air」
日常にそっと寄り添ってくる音楽。
夏休みの最初の日。彼女とのデートの日。嫌な夢を見た日。滅茶苦茶青空の日。大雨の日。何もしたくない日。etc...
そんな何気ない日常の少しの感情の変化。喜びも悲しみも諦めも憂鬱も煌きも恋もトリップもチルアウトも全部ある。
まるで空気みたいな優しいアルバムです。夏の夜に窓を開けて、独りか大切な人と聴いてみたらどうでしょう。
・「フィッシュマンズありがとう。」
大好きです。幸福で満たされているはずの人でも、どこかに人には言えない寂しさとかやりきれなさとか何かがあると思うんです。そーいうの全部、フィッシュマンズが優しく慰めてくれる。かといってずっーと泣いてるわけではないのね。フィッシュマンズきいてると元気ももらえるんですよ。わたしはフィッシュマンズが大好きです。
・「世界感。」
このアルバムに出会えた人は本当に幸せ。
CDが回転を始めるその瞬間からほらそこは「空中キャンプ」の世界。
フィッシュマンズという日本の宝。DUBに魂を吹き込み、音楽の力を僕たちに教えてくれる。
・「これ最高。特に詩が。」
軽い気持ちで借りてショック受けました。いや、ショックと言うよりじわっと心の底まで湿った、という感じでしょうか。兎に角、詩が良い。もののあはれ、を現代の言葉と、現代っ子の軽さで、表現尽くしているのがすごい。またその詩の湿り気を最大限に増す声とメロディが良い。部屋で一人で聞きたい音楽ですね。一応踊れる音楽
ですが、踊る必要全くなし。僕は1曲目が好き。
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