テル・ノー・テイルズ
TNT(アーティスト)
・「あなたの探す「北欧メタル」が、ここにあります。」
TNTの代表作といえば、次作の「INTUITION」が挙げられますが、本作はそのブレイクを予感させる、エネルギッシュでハイ・クオリティな作品です。 美しい旋律、ハイ・トーン・ヴォーカルなど、「透明感」に徹底的にこだわったそのサウンドは、「北欧メタル」の標本として、後世に語り継がれる事でしょう。 何より僕が評価したいのは、アルバムとしての完成度。アップ・テンンポ曲とミドル・テンポ曲、ハードな曲とソフトな曲、また、イントロ的な小曲を巧みに配置し、全11曲を一気に聴かせます。 なるほど、収録時間は30分余り。多曲・長時間収録傾向の近年にあって、実に新鮮です。さらに、ラストのタイトル・トラック。3分に満たないこのスピード・チューンには、北欧メタルの、いや、ハード・ロックの様式が圧縮収録されており、「もっと聴きたい!!!」感を残させるエンディングとなっています。 (次作「INTUITION」での)爆発前の「エネルギーの臨界点」を感じさせる分、僕は本作を強くお薦めします。
・「出世作」
アメリカ人シンガー、トニー・ハーネルを迎えてリリースしたメジャー・デビュー・アルバム「THE KNIGHTS OFTHE NEW THUNDER」が一部で話題となったノルウェー出身のHRバンド、TNT。このアルバムは'87年にリリースされた3rdアルバムにして、彼らの出世作となったアルバムだ。
少々ダークなHMの要素も強かった前作と比較すると、華やかなVoハーモニーをふんだんにフィーチュアしたこのアルバムにおけるサウンドは、多くのファンにとって「TNTらしい」と思えるものに仕上がっていると言えるだろう。快活でドライヴ感のある"Everyone’s A Star"、スケールの大きなVoハーモニーが圧巻な"10000 Lovers"、
感動的なメロディを持ったバラード"Child's Play"、ハーネルの素晴らしい歌唱力が遺憾なく発揮された"Nothern Lights"、突如登場するスピード・メタルの"Tell No Tales"と短く凝縮された密度の濃いアルバムだ。
このアルバムで一気に評価を高めたTNTは、北欧HRシーンの中でも頭一つ抜けた存在へと駆け上がった。
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