・「「歌」と言う素晴らしき表現」
このヒネクレた詞は、彼らがヒネクレているからじゃなくて、 全肯定の虚しさを知っているからだと思う。 「全肯定なんかめったにできるもんか、 建前を混ぜてまで不純な純白の頷きを投げるのか?」 そういうスタンスで彼らは愛を一生懸命探している。 そんなニュアンスで、100%本当の心で向き合い、認めているのではないか。
例えばライブ等でも、そんな“山中さわお節”は炸裂するみたいだが、それに対し「ライブで他のアーティストの悪口を言っている」と解釈する人も多いようだ。 でも、その言葉をその言葉としてしか受け取らないのはもう止めないか。 その言葉の向こうにある発信者の気持ちを今一度探ってみないか。 いやいやそんな事より、ただただ彼らの、軽やかに重さを残せる、 ポップスの名盤としての1フレーズ1フレーズにヤラれてみないか。
日常の機微の中にぽっかりと空いた穴を抉り毟る様な、 一見マイナスに捉えられる様で実はポップスの一番大切な部分のど真ん中をド突いた、 この壮大な醍醐味はとても素晴らしい物だと思う。
・「現在のギターロックにおける古典」
今でこそ90年代屈指の名盤とされている本作だが、発売当初は一部の人間以外にはまったく評価されなかった。もちろん同業者からの評価はべらぼうに高かったし、オルタナ好きはよく食いついていた。だが、いかんせん、当時のシーンと離れすぎていた印象もある。
実際、このアルバムを聞いてみれば分かるが、歌詞の世界観にしろ、ブリットポップとシューゲイザーの中間を行くようなギターサウンドにしろ、今の日本のギターロックの雛形ともいえるもので、あと少し出るのが遅ければ、もっと売れてもおかしくなったはず。ブリットポップとオルタナティブの音を海外のシーンと同時進行で紡いでいた先駆者ゆえの不幸だろう。
一曲目は重いグランジ・ロックだが、2曲目からはメロディアスなギターロックが続く。しかも、捨て曲はない。彼女は今日、アイスピック、ストレンジカメレオン、PLEASE MR LOSTMANなどが特に素晴らしい。
ギターロック好きのみならず、音楽を愛する人にも勧められる素晴らしいアルバムだ。
・「正に名盤」
よく、「共感できる歌詞」などどいわれる歌詞が世間的に評価されることが多い(最近では純恋歌などか)。しかし、それらは本当に共感できるだろうか?僕にとってはどう解釈しようと「苦労自慢」にしか思えてならない。
しかしピロウズは彼女は今日、など男だったら誰でも考えるような歌詞を書き、ice pickでは世間との微妙なズレを見事に表している。特にストレンジカメレオンは非常に深い意味を持ち、コンプレックスや人の弱さを優しく刺激してくる。そこにはいい意味での臭さがあり、それがまた不器用な男を印象付ける要素となっている。
そんなすばらしい歌詞が乗ったメロディも全く邪魔することなく、ぴったり合ったメロディばかり。曲の流れ、アルバムの流れもよく、核となる曲もある(人によって違うが)。また、イントロが非常に印象に残る。trip dancer、ストレンジカメレオン、please,mr.lostmanのイントロはあまりに美しく、そうそうあるものではない。
正に名盤。syrup16gやbloodthisty butchersなどのバンドもすばらしい名盤を生み出しているが、これほど世間に受け入れられそうなアルバムはない。ここまでくると、「なぜ売れないのだろう」という思いばかりが残る。ぜひ名前しか知らない、いや、初めて聞く名前だという人も聞いてほしい。
ギター真鍋吉明が「音楽業界への遺書」と語るほどの覚悟でできたこのアルバムは十年たっても色あせることはなく、これからもっと輝いていくことになるだろう。
・「胸に突き刺さる」
素晴らしい。これを最初に聴いたのはもう何年も前だが、その時に味わった何か別の時代、別の閑散とした街にいるような気分は今でも忘れていない。もやの向こうから訴えかけるような音色、音、声が胸に突き刺さって涙せずにはいられない。
ブリットポップの匂いを漂わせ、どこからどう聴いたって音楽的にも非常に優れていながら、「唄」としても本当に素晴らしい。
何もかもが好きだ。本当に日本にとっても、僕にとっても奇跡のアルバムだと思う。
・「完璧!?」
「ストレンジカメレオン」以降のロックバンド路線でリリースされた初のアルバム。まだそれ以前までの切ないメロディーも残っているから聴きやすいのが特徴。ピロウズを聴いたことがない人はここから始めると良い。
現在の彼らのサウンドは次作で確立されるわけだから、本作はまだ発展途上であると言うこともできる。しかし楽曲の充実度からすれば有数の完成度を誇るアルバムと言える。捨て曲は一切ないし、繰り返し聴きたくなるような後味のよさもたまらない。こういうアルバムをずっと探していたような気がする。個人的に完璧だと思えるほど思い入れが強い。
思い入れはどうでもいいことだが、本作がピロウズを代表するアルバムであることは間違いないし、90年代末の傑作として語られるべきアルバムであるという価値観は普遍的であると思う。……名盤である。
・「和製オルタナロッカー」
ストレンジカメレオンをはじめて聞いたときは、こいつらは日本のレディオヘッドか!!と思った。(当時は「ザ・ベンズ」が出てた頃だと思いますが)ちょっと自己嫌悪癖のある僕には、とにかく詩に共感できまくりです。美しい。メロディも90年代オルタナティブっぽくて最高。みなさん言っていますが、なぜブレイクしないのか不思議です。ちょっと声にくせがあり、好き嫌いが分かれるかも。僕は大好きですが。
・「10年経っても色あせない音と言葉。」
発売してからもう10年経つのかぁ……。今聞いても格好いい曲ばかり。
もしかしたら地味に感じられるかもしれないけど、じっくり聞いてほしいアルバムです。
1曲ごとに世界があって、それぞれ浸れますが、アルバムを通して聞くとまた違った景色が。
どの曲も好きですが、まだpillowsを聞いたことが無い方には「ストレンジカメレオン」をお薦めしたいです。
・「思わず…」
泣いてしまいました。まずアルバム全体を通しての流れが素晴らしい。一曲のみ聴いたような感覚になります。そして一曲一曲はというと…文句なしですね。さわおさん独特の歌詞、ボーカル、演奏隊のプレイ、全てが絶妙に交じりあって、美しい、哀愁のある曲に仕上がっています。最後のプリーズミスターロストマンを聴いたらホント泣きますよ!名盤です。
・「一曲のためでも。」
このアルバムから、多くの曲がベストに出ている。その分、あぁこの曲知ってるなぁ、っということが多いのはもちろんだと思う。もし新しい曲を聴きたいと思って買う人がいたらこれだけは言える。
CDの最後に入っている、Please Mr.Lostmanこの曲のためだけにでもCDを買って、損はないだろう。これは、ほかの曲がよくないというわけではない、アイスピックをはじめ、すばらしい曲が並んでいるが、Please Mr.Lostmanはそれの中でも異種の存在感を放つ曲だ。このレビューを書いているときが、8月なのだが、夏というより、夏夜というものにベストマッチするものとなっている、静かな部屋で聴いてほしい。曲のイメージはこの一言で十分だ「透明感」さわやかな風が体を吹きぬけた感覚を、この曲を聴き終わったときに受けた。
こんなレビューは、自分らしくもないのだが、本当にすばらしいアルバムだと思う。
・「名盤」
渋いというかなんというか、とにかく深みがあるアルバムです。今のピロウズとは雰囲気が多少ちがいますけど、とっても良い!自分の中の名盤です。
彼女は今日,が一番のおすすめです、聴いてみてください!
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