・「ブッチャーズ!」
いつ聴いても買って聴いたときの衝撃のまま聴ける。感情がどうのこうのって言うより、曲が体の中に染み込んでくるような感じです。ネガティブやポジティブでもない、それを超越した何かがブッチャーズにはある。何度このアルバムに救われたことか。ブッチャーズは国宝級のバンドです!
・「人生ベストの名盤は?と訊かれたら」
人生ベストの名盤は?と訊かれたら、このアルバムを聴いた1997年(リリースの1年後)からずっと、『kocorono』と答える。それくらい、自分にとって大切な一枚である。トータル4枚の『kocorono』を持つほど(笑)。はじめて聴いた時は、正直「すごい」という事だけで、その本質に辿り着けた(と思えた)のは、しばらく後になってからである。まずアルバムのコンセプトが素晴らしい。「2月」から「12月」まで収録されていて、「1月」がない。(実は『シンデレラV.A.』というアルバムに「1月」が収録されている事実もまたすごい!)その不完全さがこのアルバムの美しさの一つである。その後、『未完成』という傑作をリリースする事になるブッチャーズの美学がここにある。『kocorono』の前作にあたる『lukuwarm wind』までは轟音の中に陰を潜めていた唄心が、『kocorono』で一気に開花する。吉村さんのヴォーカルは、決して巧くはない。だが、そこには美しい不器用さがある。何とも言えない暖かみがある。この声に僕はたまらなく泣きそうになる。そして、メロディ。日本人で良かったと思える独特の情緒感は、ブッチャーズにしか出せない。バンドの演奏も素晴らしい。イモリヤさんのベースは、ベースという範疇を超え、時に美しいメロディを奏でる。小松さんのドラムは、奇跡的なリズムを次々生み出している。
そして、歌詞。当時、吉村さんは身を削る想いで、この歌詞を書いたというエピソードは本当なのだろう。悲しさ/切なさ/絶望の中に見える、かすかな希望。僕は、当時から変わらぬ想いで、この歌詞を受け止める。
このアルバムを聴く時は、必ず1曲も飛ばさない。すべての曲がこの順番で入っている事が、このアルバムにとって大切な事だから。そういうアルバムって、なかなか無いと思う。
100%というアルバムがあるのであれば、自分にとってのそれはこの『kocorono』である。それくらい大切なアルバムである。
このアルバムは、絶対に、絶対に、廃盤されずに、ずーっとずーっと後世に受け継がれるべきである。心から、そう願う。
ありがとう。
・「ありがとう」
素晴らしいです。
おそらく一生聞き続けることでしょう、吉村さん、射守矢さん、小松さん、ありがとう。
・「平凡と言う素晴らしきプラトー。」
彼ら、このアルバムを残す為に、死ぬ覚悟も決めたんだって。
幸せの感情がどこかで途絶え、 何気ない平凡がその隙間を埋め始めた時、 そこに、このアルバムのような永遠が 死ぬまで一続きになっているのを僕は見た。 そして、再び幸せが満ちると、知らぬ内にこの景色は霞み、 その幸福の時期も抜けると また“永遠”がじわじわと浸食していくのを感じた。
そう、きっと一日は、一つの季節は、潮の満ち引き。 年がら年中、隙間も無く幸福だなんてきっとあり得ないんだ。 そう考えると、誰かを憎むのもバカらしくなってくるじゃないか。 だから、そう考えながら生きていきたい、これを聴いてそう思った。
1997年以降のJオルタナの傑作なんて、 作られるべくして作られた物なのさ。 この年を最後とし、その後の新世代と呼ばれる人達は結局 イメージの固定された「ロキノン」というカラーの枠内に スッポリとお行儀良く収まってしまった。 日本の文系オタク・ミュージック史上、現時点で最後の 「作られるハズの無かった名盤」だと信じて止まない。 僕はこの一枚に最大限の敬意を持って、この文章を〆させてもらう。 バイチャ!
・「良さを感じとるには何度も聴き込む事が大事」
正直言うと、聴き始めた当初は、吉村さんの声は苦手で余り好きにはなれなかったです。しかし何度も聴き込むことにより、段々と良さが分かってきました。なんだろう、これが上手かってもダメなような気がする。この声質でしか表現できない感傷的な何かが、そこにはあります。それが轟音ギターと相まって、絶妙なエモーショナル感を醸し出しています。一度ハマると病み付きになりますよ。本当にオススメです。
・「僕の社会的価値観を確立してくれた作品」
学生当時人生の帰路にたってどうしていいかわからなかった時たまたまビッグマフを買った。その数日後ラジオからファウストを聞いてなんか気になってて、たまたまレコ屋で発見しジャケット見たらビッグマフを発見。運命と思う。そして家で聞いた瞬間、ギャグかと思うくらい一瞬で号泣。ヒクヒクするくらい(笑)それと同時に精神論としてのファズとはなんたるかという長年の問いの答えがすっと通った。こういうことかと。以降僕の人生における全ての価値観はここに集約されている。ハイ僕は確かに社会の歯車のひとつです。でもただの社会の歯車ではないぞ、と、(客観視しつつも)ぶれない自分の確固たるものを忘れないようにしています。そんな青い30既婚です(笑)もちろん音楽も続けてます。一生続けたるよ!自分に誠実でありつづける。なんとカッコいいことだろう。
・「心の友」
名盤です。切なさも激情も全て轟音の中に巻き込んでいます。ライブで「7月」を観た時は、涙が止まりませんでした。音楽シーン、聴いた人の心に残り続ける作品だと思います。
・「ああなんてかっこいい。」
歪みきったギターに、そうそれこそ歌詞にでてくるようにブルーという色、似合うなぁ。センチメンタルとか愛しさとか全部ひっくるめて、流し込んだ感じ。骨太なベースとドラムの力強さがなんでだろう一層それを引き立たす。日本のロックの名盤。うん、間違いないです。
・「日本のロックの名鑑」
吉村さんが30歳になる前に、1枚名盤を作ろうと思い、死んでもいいという覚悟で作った一枚。このCDを聞いているとその気持ちをとても感じます。誇張でもなく日本の90年代のロックを代表する名盤。むしろ過小評価されているほどだと。ちなみにこのCDでは2月から12月までしか入ってませんが、1月(januariy)はcinderella vaで聞けます。
・「日本ロック史にその名を刻む…」
名盤中の名盤。
別にこの作品が何かしらムーブメントの先駆けになったわけでも、音的に目新しいことをやったわけでもない。(むしろ模倣的な曲もある)しかし、ギター、ベース、ドラムが奏でる音という限られた媒体の中で伝えたいものを全て伝えるという、音楽表現者としての一つの到達点に非常に近しいところにある作品であると思う。
表現の芯にセンチメンタリズムがあるので、青臭いのが苦手の人は受け付けられないかもしれないが、日本人でパンクロックが好きなら、避けては通れない作品のハズ。
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