・「かつては一家に一枚と言われた名盤。」
70年代当時はDeep Purpleの「Made In Japan」と並んで一家に一枚と言われていた名盤です。ムソルグスキーの有名ピアノ曲(原曲は難曲の一つに数えられます。)をアレンジしたものですが、トッカータでも見せているように、エマーソンのセンスは並大抵のものではなく、「キエフの大門」での感動的なフィナーレは圧巻です。現代の人にはこのアナログシンセが縦横無尽に駆け回る迫力がすぐには理解できないかもしれませんが、聴いているうちに病みつきになるはずです。
・「あれ?なんか中途半端…」
ディープパープルの『ライブ イン ジャパン』なんかを聴いて、ハモンドオルガンに興味をもった私としては、あまり好きにはなれませんでしたね〜。まず、ミキシングの問題なのか、音の大小が激しい。「あれ、ボーカルの声が小さくて聞こえないぞ?」と思ってボリュームを上げると、ハモンドが入ったときにはうるさすぎ。かと思うと、ハモンドが抜けると一気に音が小さくなる。いちいちボリュームいじるのは面倒くさいです。声も綺麗な声をしているんですが、いまいちパンチがない。クイーンやイエスみたいにコーラスにも力を入れると良かったと思いますね。それからメンバーの方々がお上品なのか、ライブ版のわりに迫力に欠ける。一曲目のプロムナードは壮大な感じはしますがインパクトはない。『壮大』という点ではクイーンのアルバム『オベラ座の夜』や『華麗なるレース』の方がずっと壮大だし…あんな丸々パイプオルガンの音で演奏することないじゃない!もっとガンガンに歪ませてくれよ!「鍵盤にナイフを突き刺す」だの「荒れ狂うように弾きまくる」だの言われていたわりには、全然暴力的ではありません。また、ライブのわりに曲のテンポが遅く、少しかったるい印象です。全部『ナットロッカー』くらいのスピードで演奏してくれてよかったのに。もっと目一杯音を歪ませた、パワフルなサウンドを期待していたのに残念でした。「ライブなんだからもっと目立つことしようよ!」と言いたくなってしまいます。また、キーボード、ベース、ドラムのバランスがとれていない気がします。キーボードは控えめすぎ、ベースは音が硬すぎてキーボードと調和がとれていなく、ドラムは音が安っぽい上に先へ先へと走っている感じです。ちょっと中途半端ですね…。
・「どこまで本人たちが望んだことなのか」
このアルバムは、内容的には確かに素晴らしく、私自身何年も聞き続けてますが、もともとのこのグループのコンセプトが、「オリジナルで勝負できるバンド」であったことを考えると、なかなか複雑な心境になります。元々音響チェック用にリハーサル等で演奏されていたものが海賊盤が出回ったため急遽正式版を出したといういわくつきのもので、クラシックのアレンジ物ということであれば、エマーソンはナイスの時代にやっているわけなので、あえてELPとしては発表したくはなかったはずです。ただ本人たちの意思と、世の中のニーズにずれがあるのはよくある話で、ELPというとまずこのアルバムが思い浮かぶ人は多いのではないでしょうか。ちょっと奇をてらったような「小人」、原曲にはない「賢人」、ハードな「古い城」とその変奏曲、原曲とは似ても似つかぬ「バーバ・ヤーガの小屋」のメドレー、パフォーマンスたっぷりの「キエフの大門」のどれも名演だと思います。
・「ELPの有名な「(異色)ライブアルバム」(傑作・名盤)!」
原曲がクラッシックのアレンジなので、取っ付き難そうなイメージがありますが、1度聴き出すと最後まで聴いてしまう事が多いアルバムです。ムーグ・シンセサイザーが意外に活躍していたり、グレック・レイクのレイク節も聴けます。(キング・クリムゾン時代のような歌い方の部分もあるが・・・) ELPとしては初期の作品で、まだ線の細い部分も感じられますが完成度は高く、今聴き直してみても、以降の作品に多大に影響を与えていた作品であると思います。 「クラシックのアレンジもの」としてでは無く、「ELP」のアルバムとして聴くと意外に楽しめる「傑作」ライブアルバムです。(異色ではありますが・・・)
・「日本公演ひどかった」
このアルバムを聴くたびに悲惨だった日本公演を思い出します。ファンクラブにまで入って後楽園球場(ドームが出来る前のこと)の最前列の席を取っていったのに、まったくの手抜きのテンションも何もないいい加減なものであったことが今のなっては懐かしく思い出されます。クラッシックとの融合というような安直な表現が当時なされていましたが、もし今でのそのような考えを持っている方がいるとしたらそれはとんでもない間違えです。いわゆるプログレといわれるものの多くはイージーリスニング・ロックとでの言うべきものなのです。
・「70年代の情熱ライブが楽しめます」
当時のロックアルバムの中で、ライブアルバムといえば、この作品とディープパープルの「ライブ・イン・ジャパン」が双璧でしょう。それぞれ志向の違ったファン層に支えられていたバンドですが、ライブの躍動感をストレートに伝えているという意味で、共通点を感じます。どちらのバンドもスタジオ向けのアレンジよりも、演奏に重きをおいていたという点も、相通じるところです。それにしても、映像効果を駆使した今時のステージに比べて、音だけで勝負というのは何と素朴なことか。30年を経た今でも聴き応えを感じるのは、そんな素朴な情熱に支えられているからでしょうか。
・「脅威の演奏力です。」
ELPはピンク・フロイドの〔幻想〕、イエスの〔美〕と並ぶバンドですがこのバンドはプログレでも珍しい〔美と破壊〕を持っているバンドです。特にこのアルバムが美と破壊を表現するのに一番わかりやすいアルバムではないでしょうか。3人の演奏は素晴らしいと言うよりも怖いと思うほどのレベルです。不吉な話ですが、自分が死んだとき棺桶に入れて欲しい3枚のアルバムの1枚です。
・「何回聴いても素晴らしい!」
はじめて聴いたときには、「展覧会の絵」がクラシックの名曲だなんて知りませんでした。いや、今でも原曲のほうを聞いた事なんてないんですけどね。クラシックなんてまったく興味ないものですから。そんな私でも十分楽しませてもらってます。もう何十回と聴いたと思いますが、そのたびに新しい発見をさせてくれる感じがします。
ライヴ録音ですし、EL&P的には本流のアルバムではなかったのかも知れませんね。でも、このアルバムが高い評価を得たことによって、逆に後々足かせになっていったのかも。。。という思いも今はあります。うまく表現できませんけど。。。
・「買って損はない」
一世を風靡したという言葉がぴったりです。若い人達には信じられないと思いますが、このアルバムが出て初来日をした頃はあのZEPをも上回る人気でした。70年代前半のロックの勢いを感じたければ一枚くらい持っておくべきアルバムです。
・「クラシックのカヴァー?」
ロックファン相手にえせクラシックを披露するのは反則だと思うがまぁEL&Pだから許せるかな。これを聞いてその気になって退屈なクラシックのオリジナルを買っちゃった人(私)もいるのでは?EL&Pのこういったクラシックのカヴァー?作品はこれだけなのでよかった。やっぱりEL&Pはオリジナルの方が全然カッコイイです。このアルバムはマニア向き。
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