・「首領の底力」
ドンキャバ通算4枚目(5枚目?)、個人的には2枚目のアイテムです。
前期のような重厚なディストーションリフの応酬は影を潜め、クランチなギター音をパズルの様に積み上げていくという、ミニマルサウンドのイメージに沿った深化を遂げています。しかしやはりそこはドンキャバ。多くのポストロックが手法として用いる「静の緊張感」という方面には行かなかったようです。純粋でタイトなな演奏によってアピールされる「動の緊張感」。ある意味体育会系なノリすら伺わせます。数学的なリズムの形成を保つことで、クールさを演出しつつも、その隙間から滲み出る熱気を感じずにはいられません。後続バンドにあたるbattlesと比較してみても、ギターの鳴り、ドラムの配置にいかにこだわっているかが伺えます。
すべての演奏が白眉といえる今作ですが、やはりこのバンドのMVPをあげるとすればドラムのdamon cheになるでしょう。典型的な「リズムを聞く」バンドであると思うし、エッジの鋭いギター音が心地よく響くのもドラムの屋台骨があってからこそ。しかも裏方に徹しているわけではなく、要所要所でしっかりアピールしている。というかしまくっている。これだけ叩きまくっているのにウザく聞こえないのもやっぱセンスからなんだろうなあ。しかしcheと他メンバーの音楽観の相違から、今作をもってドンキャバは一度瓦解。復活には6年の歳月を待つ事となります。
ああしかし、なんて頭でっかちでなんてカッコいいサウンドなんだろう。様々なロックファンを熱くさせる素晴らしいバンドだと思う。現時点での知名度には納得いかん。もっと知られてほしいな、やっぱり。
・「振り向かないで」
2000年の5枚目。相変わらず手数の多いデーモン・チェのドラムが中心となってアンサンブルを引っ張っており、ドンキャバ・ファン納得の仕上がり。
作品を重ねるごとに「レッド期クリムゾン」から「ディシプリン期クリムゾン」へのゆるやかな変化、にも似たある種の「プレイヤー技巧の安定した軽みによるトランス感」のようなものが感じられる。それが聴きやすさにもつながっているのではないか。
しかしその事とバンドとしてのエッジ・緊張感をキープする事は紙一重であるのも事実。今作でバンドはいったん終止符を打つことになり、イアンウィリアムズはバトルスを結成する。
ちなみに『the peter criss jazz』という曲が入っていては、キッスファンは無視できません(笑)。
・「びっくりするくらい良いです」
プログレ好きの自分は、今年になって、インターネットラジオのプログレ専門局で、情報を得て(そのチャンネルはアーティスト名と曲名がちゃんと分かる)そこで気に入った曲が数曲でてきたアーティストのものをネットで買うということを生業にしてきているのですが、Don Caballeroはそこで気に入った第一号の
アーティストでした。ちょっと時間はかかったモノの無事に着いたアルバムを聞いてびっくり!非常に良い出来です。強いて言うなら後期のクリムゾンだったり、日本では竹村延和あたりが好きな人には超オススメですね。EL&Pを彷彿させるような3連なんかもありますよー。ミニマムミュージック好きにもいいです。久々のヒット
アルバムでした。今は、過去譜を購入中です。それも楽しみ楽しみ。
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