ススト
菊地雅章(アーティスト), スティーヴ・グロスマン(演奏), デイヴ・リーブマン(演奏), リッチー・モラレス(演奏), ハッサン・ジェンキンス(演奏), ジェイムス・メイスン(演奏), アイーブ・ディエング(演奏), サム・モリソン(演奏), 日野皓正(演奏), ヤーヤ・セディック(演奏), アイアート・モレイラ(演奏)
・「まさにOne and Onlyのアルバム」
マイルス・デイビスの「アガルタ」、「パンゲア」を更に推し進めたサウンドということで購入したのですが、あまりピンと来ず、ほとんど聴かずに放っておいたアルバムです。しかし、「アガルタ」、「パンゲア」のぶっ飛んだカオスの延長という先入観を抜きに最近聴いてみて、より80年代的な、洗練された音によるグルーブ・ミュージックとしての凄さが分かってきました。マイルスの延長と考えると、逆に良さが分からない気がします。良さが分かってくるとかなりハマります。どの曲もいいですが、レゲエのリズムをうまく取り入れた3曲目が印象的かも知れません。菊地雅章にこの路線のアルバムが他にもあれば、聴いてみたいのですが、この路線としては、このアルバムが究極ということのようです。彼が入っているギル・エバンス・オーケストラのアルバムも聴いてみたい気はします。
・「脱帽☆」
皆さんの解説が、ツボを押さえたツブぞろいのものなので、ぼくは純粋に『音質』について書きます。(LPはデジタルマスタリング(=DM)と普通の、CDは時期を変えて2枚購入)。M1はニューヨークの地下鉄の心象風景で、8分の7拍子のなか、どれだけコンガが効果的に聴こえるか、です。これは音圧を増した後期より初CD化のが鮮明です。M2は、エンディングのFender Rhodesが最も長々とフェーズ・アウトしてるのがじつはDMのLPで、プーさんの意図、孤独と戦ってきた音楽生活そのもの、ではないかと思います。M3は最新のCDでもリズム・ギターの多用は効果的です。
・「音の万華鏡!」
昔々若かったころ、友達の結婚式に出た時に、祝儀にレコードを1枚つけることにしていた時期がある。まあ本当に分かりそうな奴にしかしなかったけど。そんななかで、意外性と出来の良さという意味ではピカイチのレコードだった。もともとロックマニアと思われている僕が「ジャズ」のレコードをプレゼントして、しかも日本人のアーティストで聴けばなかなか奥が深く、聴けば聴くほど味が出てくる。「あのレコードなかなか渋いですね」とお礼が届くのは1年後くらいが多かったです。今も聴きます。
・「信じられないサウンド」
このアルバムは大好きでLPも持っているのだが永久保存的な意味も有ってCDも購入。やはり1曲目が凄い。コンピューターのループなど無かった(と思う)時代にこれである。解説を見る限りほぼ一発録り。今でも信じられない。3は確かタイヤのCM曲で、これでこのアルバムの存在を知った。
・「迷宮」
どーやったら、こんな迷宮的電子音楽を作り出せるのか、菊地雅章はトンデモない人ですね。ちょっと、フランク・ザッパの「ジャズ・フロム・ヘル」を連想してしまいました。ヒノテルも、スティーヴ・グロスマンも、デイヴ・リーヴマンも、みんな菊池さんの魔術の中で幻惑的な渦を描いています。
・「DCPRGの元ネタだけどそれだけじゃないよ」
私も2000年ごろDCPRGがサークル/ラインを演奏している,との情報を聞いて,これをライブの予習目的で買いました。 DCPRGはこの曲をもう5年近く演奏していますので,今の耳で聞くと,オリジナルのほうが逆にこなれてない
ぎくしゃくした演奏に聞こえるかもしれません。 ただ,こんな奇曲を作り上げたプーさんの偉業をたたえる意味で星4つ。
・「もし、リアルタイムで聴いていたら」
本作('81年作)は残念ながらリアルタイムで聴いた訳ではないのですが、同じく音楽好きの知人から「これは聴いておけ」と言われ今ごろ手を出した次第です。因果的なものを感じますが、M.デイヴィスが復帰したのが丁度この頃ではなかったでしょうか。確かに、ライナーにあるように、晩年のマイルスが創造した音楽のエッセンスが匂ってくる気もしますが、マイルスそのものを聴き込んでいない悲しさ故、その表現が的確なのか否かは判りません。ただ、もしこの音をリアルタイムで聴いていたら、さぞ自分の音楽嗜好(方向性)は変わっていたであろうことは想像できます。ジャパニーズフュージョンによく見られる"テクニカル至上"的な部分も好きなのですが、ここで繰る広げられている音はそこら辺りとは少々違い、もっと概念的というかトータル性を最重視したような感じを受けました。例えば、[1]にしても、最初は単に無機質な音に思えたのに繰り返し耳にすると、バラエティに富み次から次へと"音が湧いて出てくる"様が非常に面白いもだという感が強まってきます。まだまだ見逃している音は山ほどあるハズですが、これもそのような中の1つに違いなかったと言うことは確かです。
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