・「上質なメロディック・メタル作品」
巷では、中期〜後期の作品の中で名盤「VISIONS」や「INFINITE」、「ELEMENTS」に比べると、全体的に影が薄い7thアルバム。
しかし、このアルバム、楽曲の充実度はどうしてなかなかのもの。前述のアルバムと同列に並べても遜色の無いクオリティをもっている。荘厳なメロが目立つ作品であり、やや宗教の臭いもするが、「VISIONS」で一つの完成を見た後の作品としては至極真っ当な印象。
#1“Destiny”、#9“Anthem Of The World”と10分台の曲が2曲あるうえ、しょっぱなからそれが始まってしまうのがとっつきにくい要因かもしれない。この2曲は長いものの、楽曲構成は問答無用のストラト印。独特の悲壮感を漂わせる小ティモのヴォーカルと、タイトなバック陣が織り成す、美しき鋼を思わせるコンビネーションは相変わらず。
後のストラト流ポップメタルの先駆け、#2“Sos”や、怒涛のハイ・スピード・ナンバー#3“No Turning Back”、センチメンタルなバラード#4“4000Rainy Nights”などは、十分美味しいハズ。
前作と比べるとキラキラ疾走感は控えめだが、良いメロディがそこかしこに聴ける上質なメタル作品であることは間違いない。
・「前作「VISIONS」の出来が良過ぎた?」
長い....1曲目のイントロが長過ぎる.....。アルバムのジャケットのように、広大な宇宙を想像させられるイントロで、子供のハイトーンなVoがとても良いのだが、長い.....。結局1曲目は、10分以上もあった。そしてシングルの「S.O.S」に続くのだが、全体的に聴いてみると、このBANDの素晴らしい所は、アルバムのコンセプトがしっかりしていて、
とてもバランスが良く、リスナーを飽きさせない所だ。緩急極まったというのは、まさにこの事だろう。
1曲目についてひどい事を書いたが、楽曲的にはストラトヴァリウスだとわかる非常に良い曲である。お薦めは、1、2、7、9であり、9なんて壮大な曲で非常に良い。これ以外の曲も良いのだが、どうもアルバム「EPISODE」の延長線上
という感じがしてやっていることは特に変わってはいないという点で、★を4つにした。
でも、アルバムの出来がよくないと言っているわけではない。前作「VISIONS」があまりにも良い出来であり、それと比較すると劣る感じがするだけである。そろそろ新しい試みも必要なのだろうか?
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