・「これが“ヴォーカリスト”カイ・ハンセンの実力」
この作品はジャケット写真からもなんとなく連想できるように、“宇宙”をテーマにしている。しかし一貫としたコンセプトアルバムという訳ではない。 ちなみに本作は新たに、G. のヘンヨ・リヒター、Dr. ダニエル・ツィマーマンが加わったラインナップによる作品だ。ちなみに本作はカイ・ハンセンがハロウィンのデビューアルバム以来、久しぶりにヴォーカルをとっている。以前は“魔女のようだ”と揶揄されもしたが本作ではそのような声を吹き飛ばすだけの歌声を聴かせている。ハロウィンの元ヴォーカリストにして天才の名をほしいままにしているマイケル・キスクばりのハイトーンヴォイスとガンマ・レイの初代ヴォーカリスト、ラルフ・シーパース顔負けの力強い歌声をまき散らしている。(敢えてこの表現を用いさせてもらう) 5. “ガーディアンズ・オブ・マンカインド”で聴かせる歌声はまさにそれが顕著だ。 1stトラック、“ビヨンド・ザ・ブラック・ホール”は宇宙を連想させる壮大で幻想的なナンバーだ。 7. “ヴァレイ・オブ・ザ・キングス”は力強いパワーメタルソングだ。(非常に抽象的な意見で申し訳ない。自分の語彙力のなさを痛感する) 11. “ロスト・イン・ザ・フューチャー”は先ほどにも述べたような地声でまき散らしているような曲だ。しかしカイの声をどうこういうつもりはない。むしろ世界で一番キレイな声だと思っている。(これは日本が誇るパンクバンド、“THE BLUE HEARTS”のギタリスト、真島昌利にもいえることだ。) ともかくまずは聴いてもらいたい。絶対に損はさせませんから。ただアルバムの完成度という点ではデビューアルバムの方が上なのでまずはそちらから入る方が正しいのかもしれない。
・「いい楽曲が揃ってるわ〜。サスガ。」
いまやジャーマン・メタル界の先駆者的存在であるGAMMA RAY。ダーク・シュレヒターをベースに戻し、新ギタリストにヘニユ・リヒターを、新ドラマーにはダン・ツィマーマンを据えて発表した通算5作目。
前作「LAND OF THE FREE」からシンガーも務めるカイ・“ゴッド・ヴォイス”・ハンセン(Vo&G)の歌唱は相変わらずとてつもないヘナチョコっぷりだが、今日においては、それを良しとして模倣するシンガーまで出てきちゃってるからオソロしい(-.-)
まあ内容自体は、基本的には前作と比べて2バス連打の疾走曲が多く、メロもダイナミック&キャッチーな秀作で、新加入のヘニユも#5“The Guardians Of Mankind”や#9“The Winged Horse”という、ともすればハイライトとも言えるチューンを提供し、作品に大きな華を添えている。
界隈屈指の推進力を持つダンのドラミングがモノヲ言ってか、前述の楽曲以外にも、#1“Beyond The Black Hole”や、#4“Somewhere Out In Space”などの疾走曲の出来が押し並べて良いのが好印象。
曲が持つダイナミクス、タイトな演奏、そしてどこかポジティブかつファニーなメロディ。この時点で円熟味すら感じさせるバランス感覚が見事。
・「代表作」
比較的水準の高いアルバムを発表しているガンマ・レイだが、中でも本作はスピード感と様式美を兼ね備えた傑作である。タイトル・チューンのサムホエア・アウト・イン・スペースやヴァレイ・オブ・ザ・キングスの疾走感、プレイの叙情感などガンマ・レイの実力が遺憾なく発揮されている。評論家からはアレンジの弱さが指摘されているが、それを補って余りあるエネルギーが凝縮されており、非常に楽しめる出来となっている。メタフル・ファンなら必聴の1枚
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