・「スライドギターが素晴らしい」
1970年、中学生の頃に初めて聞き、久しぶりにCDで聞いて感動を新たにしました。当時は、月にアポロが飛び、大阪で初めての万博が開催され、シンセサイザーが登場した頃と記憶しています。Dave Gilmoreのスライドギターの妖しさは、いったいどうやってこんな音を作るのか、手品のように感じました。EchoesやDark Side of the Moonにつながる音のエッセンスが詰まっています。B面は、ありふれたシンプルな曲で、まさにシングル盤のB面と同じようなもんです。
・「B面があるから」
15年振りくらいに聴いてA面(タイトル曲)のつまらなさにあきれました。B面はその後dip the flag〜ソロ時代のヤマジカズヒデ以外ほとんど誰もフォローしなかったけどその理由がわかるくらいすごい。断絶した芸術にしかない美。
・「fat old Gilmour」
もうX10年もこの作品を聴いています。たまに聞き返すのですが、すこしも飽きません。これ以後のフロイドのモチーフの殆どが出ていると思います。ドローンドローンと繰り返すウォーターズのベース、宗教曲のように荘厳なライトのオルガン、そしてやたらスケールのでかいギルモア博士のギターです。繰り返しが続き、唐突にハッと目が覚めたように次の部分に入っていく構成。それからこの曲の途中にどこか九州辺りの日本民謡みたいなコーラスが入りますね。バッサンコ、バッサンコと聴こえる。あそこも好きです。デブでよろよろになってしまった浴衣が似合いそうなギルモアの「デブでよろよろの太陽」は、フロイド屈指の名曲でしょう。エンディングのギターが物凄く良い。
・「色々な意味で偉大な作品。」
「ウマグマ」までどこかとっつきづらさを持っていたピンク・フロイド、後の傑作への出発点ともいえる作品が本作。表題曲は色々な意味で偉大な作品だ。一つは「シンフォニック・ロック」なるものを完成させたこと(今となっては古い言葉だが)。そしてもう一つがプログレの大作志向を明確に打ち出したこと。特に後者は重要で、もしこれがなければ、イエスの「危機」やEL&Pの「悪の教典」、ジェネシスの「サパーズレディ」と言った傑作は生まれなかったに違いない。もちろん、自身の「エコーズ」も然りである。しかし、僕は表題曲以外の小品に注目したい。それらは「おせっかい」と同様、どこか暖かさを感じさせてくれる。特に「アランのサイケデリックブレックファスト」。既に他のレビューにも書かれていたように、これを曲とよべるか否か疑問だが、休日の朝早くに起きてベランダで朝日を浴びながら目をつむってこれを聴くと古き良きロンドンの風景が浮かんできて、なんとも言えない気分になる。表題曲しか聴いたことがない人には是非聴いてもらいたい。
・「ちょっと異色な実験的な作品」
ノーベル音楽賞なるものが存在したら、間違いなく受賞しているであろうロックバンド「ピンクフロイド」。原子心母という印象的な邦題が付けられ、一度見たら忘れない牛のジャケットをもったこの作品は、クラシック系のメロディーを持った大曲の1曲目と、小曲3曲、実験的な最後と楽しめる作品になっています。この作品は、夏の日の昼下がりに聞きたい作品になっており、また、その聞き方がお勧めです。タイトル曲について書かれていることが多いですが、デヴィッドギルモアの「FAT OLD SUN」など、隠れた名曲も存在します。
ピンクフロイドは、歌詞カードが必須です。英語がわからない方は、国内盤の購入をお勧めします。
・「三枚目か四枚目、」
わたしはこれが3、四枚目だったと思います。かれらのアルバムで聞いたやつ。本題にいきなり入ってしまいますが、わたしはこのアルバムはすばらしいと思う。 特にAtom Heart Mother。というかあんまり、ほかのは好きでない。詩も熱心に聴こうという気になんない。なぜか。まあわかるとは思うけど、わたしはあれです。「クラシック=無条件で高尚!!」野郎です。ロックとクラシックの融合最高、プログレ大好き、まあ初心者だけども。そういう一種極端な人間ですよ、わたしは。でも思うんだけど、多いんじゃないだろうか、ピンクフロイド聴く人間にはそういうバカが(笑)?だから、そういう人間に言います。これはロックのあんなところとクラシックのこんなところが、これ以上ないんじゃねえか??ぐらいに見事に融合し、あなたの魂を必ずやチョメチョメします。買え!!
PS 4.5ね、評価。
・「やはり、名作です。」
20年前、筆者がCDとして初めて購入する段になって初CDとして迷わず選んだのがこの作品。
壮大なオーケストラのインスト作品がレコードで言うA面全てで表わされています。70年代初頭を思わせる、雰囲気のあるインスト作品であり、非常にすばらしい、名曲だと思います。当時環境音楽(狂気でもレッテルを貼られていましたが)という呼び名で分別されてしまっていましたが、そういったジャンルにとらわれないか佳曲だと思います。
レコードで言うB面は、雰囲気をガラッと変えて、サイケデリックなアコースティックナンバーが続きます。特に最後の曲なんて、本当にサイケデリックです。筆者は、それよりもその前の曲で「はう・どぅ・ゆぅ・ふぃ~!」と叫んで、「ぱぁ~ぱらっぱ、らっぱ~」とハモってしまう方が好きだったりしますが、年を重ねるにつれて、B面4曲の魅力を一層深く感じるようになってきました。
聞く時々に違う感覚を与えてくれる、そんな作品でもあります。
おそらく、ピンク・フロイドのステレオタイプで接しようとしている方には、非常に違和感を感じさせる作品である、危険性も秘めていますが、筆者的には名作のヒトツだと思っています。お勧めです。
・「ポップな語感あふれる、すがすがしいサイケデリア」
カラっとサイケ。サラっとサイケ。
一曲目をはじめて聞いた時の退屈さと言ったら苦痛そのものだが、ジャケットやタイトルでかっこいいと思った人にはおすすめと言える。
このアルバムがちょうどコンセプト重視路線と、サイケデリック路線の中間くらいの場所にあって、楽器の音色や歌詞、歌い方までも偶然なのか天然なのか、今聞いてもかっこよろしい作りになっている。
さらに、曲のタイトルがとてもいい。アトム・ハート・マザーファット・オールド・サンアランズ・サイケデリック・ブレックファースト
(アラン・パーソンズのことだとかなんとか)そのまま、バンド名にしちゃいたいくらいのネーミング。
一曲目が20分ってことで、意表をつかれるが、二曲目以降はゆるやかなサイケデリックさを、つぶやくようなヴォーカルで歌いあげ、どれもこれも、最近のスローコアなんかを思わせる、この頃のフロイド中、最高の楽曲ばかり。
しかも曲の後半はプログレ的肥大を見せる、エクサイティングな内容であり、適度な実験精神とポップ感覚がキレイに融合しておる(やっぱ天然か?)
・「これが私にとってロックなのよ。」
いかんのですよ、私のロックの遍歴。なんせ、はじめてロックバンドのアルバムを買って聞いたのが、このアトムハートマザー。もう、そこから狂気の道がはじまった。クラシックが好きになったのも、このアルバムのおかげ。今思えば、感謝感激の1枚なのよ。
クラシック嫌いの人が、よくこのアルバムをピンクから排除しようとするけど、このアルバムから入った私にとって、ロックとクラシックの融合は自然であり、単にアバンギャルドだけで終わっている耳障りな曲は美しくないのよ。ロックの美学はプログレにあり、プログレの美学はここにあり、よね。
・「今でも新鮮」
タイトル曲は30年を経過した今でも新鮮な響きを失ったはいない。それはPink Floydの音楽が単オーケストラを従えクラシックの響きを取り入れたということ以上のものを持っていた証左でもある。この点で、フロイドは他の多くのいわゆるプログレバンドと一線を画していたのである。
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