・「衝撃のデビュー作」
’89年にリリースされた衝撃のデビュー・アルバム。当時は「プログレ・スラッシュ・メタル」とか言われてた。
今聴くと荒削りな部分の方が目立つ(今が凄いだけに)が、変幻自在のリズム隊にアグレッシヴなギター・サウンドという組み合わせは強烈。普通はこれだけの演奏力があると、フュージョン寄りに進むからね。
各曲、フックのあるパートはあるんだけど、曲全体として「名曲!」というのはない。
あとはヴォーカルが…決して下手とは思わないが、線が細く、バンドに合ってないという感じは否めない。
・「まずまずの出来」
全編にRUSHからの影響を強く感じさせるデビュー作。チャーリーもゲディーに声が似ているから採用したのではと思えるほどだ。歌詞、演奏スタイル、プロデューサーと自ら好んでRUSHの模倣なのだからヒットしなかったのも当然でろう。メンバーの演奏は既に超人的なレベルに達しているもののテクのひけらかしという印象が常につきまとう。しかしFortune in LiesとKilling Handではメタルのスピードと重厚感、そしてプログレの叙情感が完璧融合した傑作である。
・「米テクニカル・メタル・バンドのデビュー作。1989年作品。」
しばらく邦楽ばかり聴いていて、久しぶりに知的な洋楽ロックが聴きたくなってきた頃だった…。90125 YESの再結成盤「TALK」のライナーノーツに、面白そうなバンド名・作品を発見した。マリリオン、クイーンズライチ、そしてこのドリーム・シアターだ。いずれも全く知らないバンドだったのだが、勧められるままに買ってみた「Brave」、「A Singles Collection」、「Empire」がいずれも驚くような名作だったので、それならば!とドリーム・シアターのコーナーに出向いたわけだった。「Images and Words」と「When Dream and Day Unite」の2作が並んでいたのだが、まぁ、年代順に、ということで、この作品を買ってきた。
次作を聴くと霞んでしまうのは事実だが、この作品にはこの作品の良さがある、と言わせてもらおう!! ラブリエほど圧倒的な声量+声域があるわけではないが、オクターブ跳躍くらいは楽にこなすこのヴォーカルも、普通のシンガーよりはずっと音域が広い。伸びのある、クリーンな高音ヴォイスで、金属質の声が好きな人には、暖かいラブリエの声よりメタルらしくてお勧めだ。
演奏隊は変わっていないのだが、次作とは作風がかなり違う。当初、 RUSHの後継者と紹介されたくらいで、割と詞がアメリカっぽい。お金や政治の話が出てきたり、名声を掴め!というお決まりの競争主義が出てきたり。 RUSH顔負けの哲学的な曲もある。全体的にスピード・ナンバーが多く、正確無比の高速カッティングなど、ギター・ヒーロー的なプレイが目白押しだ。歌メロに関しては、次作が凄すぎるので比べるまでもないが、黎明期の作品としては結構楽しめる。特にこのヴォーカル(チャーリー・ドミニシ)の声は個人的にかなり好きだ。
・「曲はいいけど…」
やっぱりVocalは弱いという印象が否めません。
ただ曲は本当に良いです。このアルバムに続く「Images and Words」はDreamTheaterの最高傑作の一つであることは間違いありませんが、それに繋がるDreamTheaterの根底にあるものはこのアルバムでもしっかり感じ取れます。
願わくはこのアルバムの曲をラブリエのVocalでスタジオレコーディングしたものを聞いてみたい思いがあります。それくらい曲は秀曲揃いです。現在のテクニックと展開でバリバリに構築する傾向にある彼らではなく、ハードロックとプログレを融合させた、というDreamTheaterがお好きな方はVocalの違いで敬遠せず一度聞いてみた頂きたいアルバムです。
ただ、そう言っておいてなんですがやはりVocalは弱いので一点減点。
・「彼らの音楽的影響が伺える一作。」
最高傑作とも呼び声の高い「Images and words」の前に出したデビュー作で、ボーカルはジェームズ・ラブリエではなく、チャーリー・ドミニシです。
デビューの時点で高い音楽性を確立していた事が良く分かる作品ですが、同時に彼らがどのようなミュージシャン達に影響されているのかも良く分かります。(この時点では、未だそれらの影響を完全に消化出来てない様です)
プログレ系の大御所達の影響は言うまでも無いですが、ジョン・ペトルーチのプレイに至っては、「メタリカ+イングヴェイ」といった具合で分かりやすく、曲によってはアラン・ホールズワースの影響も伺えます。
個人的には「A fortune in lies」「Ytse jam」以外には余り興味を持てなかったので、一つ星を減らしました。次作の「Images and words」が素晴らしすぎて比較してしまう、というのも有りますが。
・「原点回顧!」
1989年に衝撃のデビューを飾った作品。ボストンのバークリー・スクール・オブ・ミュージックに通っていたジョン・ペトルーシ(G)、ジョン・マイヤング(B)、マイク・ポートノイ(Dr)の3人が結成したBAND”マジェスティ”が母体となったのが、このDream Theaterだ!
本作品で脱退したチャーリー・ドミニシ(Vo)は、確かにジェームズ・ラブリエと比べると劣るかもしれない。しかし、決して悪くはない!非常に心地よい高音を出し、歌唱力だってかなりあると思う。
ここではまだ、彼らの真のテクを聴き取れるわけではないが、デビュー作としては、とんでもないテクを持っている事は、明らかに聴き取れる。
現在でもライブで演奏される「YTSE JAM」など、本当に良質な楽曲が揃っている。今では聴く事ができないケヴィン・ムーア(Key)の美しいKeyboardも堪能できる。現Keyのジョーダンも素晴らしいが、Dream Theaterの礎は、ケヴィンの影響力があった事も忘れてはならない。
全体的にヘヴィという感じではなく、まだ暗中模索ながら、聴き手を「おぉっ!」と思わせる所は流石だ!Keyboardが全面的に前に出ているため優しい感じがするが、全曲良質な楽曲のため、入門者にとっては良い素材かもしれない。
もう1度、彼らの原点を聴いてみては?
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