Jesus Christ Superstar (Original London Concept Recording)
Original Cast Recording(アーティスト)
・「ミュージカルの原点」
実はこの作品は1970年、コンセプト・アルバムが先行して発売されました。1970年の発売当時のイギリスでは全くと言って良いほど受け入れられず、アルバムも2度ほど再発売したそうです。しかし1970年のクリスマス直前にアメリカでアルバムチャートの10位に突如ランクイン、翌年の春には1位になりました。英国では1972年にチャートインし、ヒットの兆しが見えた事をきっかけにミュージカル化の話が持ち上がり、Palace Theaterでの公演が決定しました!コンセプト・アルバムではDeep Purpleのイアン・ギランがJesusを演じています。しかし、このアルバムに参加したキャストがロンドンの舞台に立つ事はありませんでした。
このアルバムは「ミュージカル」が誕生する前のコンセプト・アルバムという事になります。そのまま舞台に出来てしまうほど計算されたこの作品を作った時のAndrew Lloyd Webber作曲)は弱冠22歳!天才だ〜 この作品は彼にとって初めてのミュージカル作品です。
・「イアン・ギランのJESUSが最高!」
20年ほど前、イアン・ギランのJESUSが聴きたくて輸入レコード店を探し回り、やっとLPを見つけた時はうれしかったです。その苦労も吹っ飛んでしまうほど、イアン・ギランのJESUSは素晴らしかったです。「CDが出てたらなぁ」と探して見たら、あるじゃないですか!早速購入しました。いろんなJESUSを聴きましたが、イアン・ギランの歌が最高だと思います。イアン・ギランの歌の中でもJESUSの歌が一番好きかもしれません。
・「アルバムを聴いた後に、映画を観ることをお勧めします。」
大手レンタルビデオ屋に行けば必ず置いてある同名タイトルの映画は、アルバムを聴かずして鑑賞しようとすると必ず眠くなってしまいます。現時点ではビデオしか存在せず、音が悪すぎてメロディーが聴き取れません。
サントラ盤もありますが、アレンジが全く変わらないので(マグダラのマリア役は両バージョン、イボンヌ・エリマン)、どうせなら全盛期イアン・ギランのヴォーカルが聴けるこちらのオリジナルバージョンをまず購入しましょう。 イアンギランは後に発売される「イン・ロック」を予期させる奥行きのある歌を聴かせてくれます。素晴らしいの一言に尽きます。
「Everything's Alright」から「I don't know how to love him」へ移る時は、ドキッとします。
リマスターがされている物、されていない物、輸入版のせいか値段もそれぞれ違うので、購入前はよく検討された方がいいです。 因みに、私はリマスター物を3200円で購入しました。
中古レコード(サントラ盤、相場2000円)にはブックレットが付いていて、対訳に加え、わかりやすい解説があります。プレーヤーを持ってなくても購入価値は十分あります。
・「サウンドのドラマとして、最高!」
映画のサントラではありません。ミュージカル舞台の音版でもない。これは、ロックアルバムです。MTVもビデオクリップもなかった時代の、ロックミュージシャンってサウンドで世界を表現するということに、こんなにシビアだったんですね。たとえば、The last supperの最後に弟子たちの歌声が遠ざかっていくのは、イエスさまを裏切るために出て行ったユダの場所から聞いているから? ほかにも随所にしかけがあって、聴くたびに新しい発見があります。Crucifixionは、映画、ビデオ、他のいずれの録音よりも長く、なんと4分1秒もあります。ぜったい、損はない買い物です。とくに、映像でよりも、サウンドで「ジーザス~」を経験したい人には、おすすめです。
・「星5つでもパンクしそう!」
30年以上前の録音ですから、しょぼいのかなあと、思いながら買ったんです、じつは。でも、結果は、「すばらしい!」サウンドトラックではありません。ミュージカルの音版でもありません。確か、舞台上演する前に、出回っていたレコードが音源なんです。MTVもビデオクリップもない時代、サウンドだけで、表現するということにとてもシビアなミュージシャンたちの姿勢を感じさせます。音だけでドラマが成立しているのです。逆にいえば、映像のつけようがない。クリスチャンも、ロックファンも、同じく聴く価値あり。イアン・ギラン、イヴォンヌ・エリマンのほかに、スティーヴィー・レイ・ボーンも参加しているようです。「ジーザス~」の中ではサイコーの録音です。
・「仏教徒でも聴くべし!」
アンドリュー・ロイド・ウェバーの出世作、ロックオペラの金字塔として名高い「ジーザスクライスト・スーパースター」のオリジナルレコーディングなのです。発表当時、ウェバーは22歳。すげえや。
内容をひとことで言えば、キリスト最期の7日間をロックンロールで歌い上げているということです。僕はキリスト教徒でないので実感は湧きませんが、おそらく当時は世界に衝撃が走ったでしょうねえ。
とりあえず、必要以上にソウルフルなイスカリオテのユダが熱く歌うHeaven On Their Minds、そしてその直後、ファンキー&グルーヴィーなWhat's The Buzz、そして魂が洗われるような美しい5拍子のEverthing's Alrightの冒頭3曲で、完全にノックアウトです。カッコよすぎです。
そして、イエス・キリストも随所でシャウトしまくりです。死を覚悟し、ついには受け入れることを決心する場面Gethsemaneでの「Alright I'll die! Just watch me die! See how die!」の叫びは、泣いちゃいます。
他にも聴き所がいっぱいだけども、このCDを聴く前か後に、ノーマン・ジュイソン監督の映画版を御覧になったら、ますます楽しさ倍増です。ぜひぜひ御覧になって下さい。
・「アッと驚くスーパー・サウンドトラック」
Jesus Christ Superstar といえば劇団四季のミュージカルで有名であろうかと思う。その、最初のレコーディングが本作である。若きライス/ウェーバーのコンビはこれを作詞作曲し、さらに本作をプロデュースして世に問うた。1969年のことである。
それでこの作品であるが、イエス役としてイアン・ギランがヴォーカルをとっており、これがものすごいハイ・テンションで迫ってくる。ここでバックをつとめているミュージシャンたちは後にロキシー・ミュージックなどの欠かせないパートナーとなるなど英国ポップに重要な貢献をしてきた人たちである。
同じ時期にKCが「宮殿」を発表しているが、本作はこれよりもプログレッシブであり、優しく、へヴィーで、革新的であり、前衛的でもある。人間の極限状況を息もつかせず描ききった本作はまた青春の賛歌でもある。1969年という時期としては異例の録音の良さである。
パープルのファンも、劇団四季のファンもこの原点となった録音の存在を知らないかもしれない。ノーマン・ジュイソン監督の映画と共にこの録音を楽しまれるよう、お勧めする。
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