・「気持ちは判るが…ダークだ」
前作はある意味、多彩でファンタジックなサウンドだったが、この3作目ではヘヴィ、ダーク、そして現実的な生々しさを前面に出している。特にシンセサイザー、キーボードの音色に顕著だと思う。
現代社会の抱える人間同士のコミュニケーション不足をテーマに据えた、4〜5〜6、7〜8という2つの組曲形式の楽曲は新たな試みといえるけれど、やや冗長だというのが正直な印象。
この時期、キーボードのケヴィン・ムーアが個人的な問題から非常に暗い精神状態にあって、それがサウンドの中に見事に投影されてしまったと言われている。特に、ラストの11に関しては、基本的にこのバンドの曲作りが、バンドで行われるのに反して、ケヴィン・ムーアが全てを手がけている。そして、ケヴィン・ムーアはアルバム・リリース後、程なく脱退する事になる。
楽曲としては7のリフや、美しい9、それにラストの絶望的な11は好きだが、アルバム全体として、この重苦しさを通して聴くのは正直きつい。アーチストとしてこういう表現方法を選んだ気持ちは分かるけどね。たまに聴くと面白い。
・「奇跡的な一枚」
「イメージズ・アンド・ワーズ」とのギャップ、ケヴィン・ムーアの脱退、徹底したダークネスなどなど。非常に語られるべきことの多いアルバムと言えます。
ディスコグラフィ上転換点に位置するというポジショニングもさることながら、何よりその内容の奥深さときたらどうだろう。アルバム中盤の最大のポイントであるヴォイシズ3部作の敷居の高さ、それを乗り越えた時のスリル。
何もかもがドリームシアター的であり、「陽の2作目、陰3枚目」と定義する人が少なくないのも頷けます。
個人的には全作品中最も味わいのある、スルメ的アルバムだと思います。とりわけケヴィンの紡ぐキーボードメロディの輝きはまさに唯一無二、必聴です。シャープで聴きやすい音質も好印象。
ロックらしいダイナミズムと安定感を獲得した現在の彼らもいいですが、このアルバムで聴けるような奇跡的なスリルとメロディをもう一度取り戻してほしい。そう考えるのは求めすぎと言うものでしょうか。
・「聴けば聴くほど」
聴けば聴くほど
Dream Theaterの歴史的名盤「Images & Words」に続く3作目。前作が前作だけに期待され過ぎてしまった感があるのだろうか、一般のリスナーからの評価は芳しく無いし、前作からは一転、ヘビィさ、ダークさが増した重圧なサウンドはDream Theaterのファンでさえ意見が分かれている。しかしその反面この作品を最高傑作に推す意見も少なくない。自分も最高傑作とまでは言わないが、「Images & Words」「Metropolis Part 2: Scenes from a Memory」に次いでこの「Awake」が好きだ。
確かに重圧なサウンドが前面に出たことにより前作のようなメロディのキャッチーさは減少し、一聴しただけではその真価に気付き辛くなってしまっている。しかし前作同様キーボードにKevin Mooreを擁した初期のDream Theaterの構築美は健在で、繰り返し聴けば聴くほどその魅力に取り憑かれていく。「Erotomania」に魅力を感じ出したならば、「Awake」自体が好きになるのも時間の問題だろう(笑)
まあ、Dream Theater初心者にはとてもお薦めできるものではないので、☆5つという評価はDream Theaterを聴いたことがある人向けの評価ではあるが(笑)、Dream Theaterを象徴する名作だと思うので「聴き込む派」の人は是非・・・
・「最近のアルバムに通じるヘヴィネスを持った聴き応えのあるアルバムです」
DT3枚目のアルバムです。前作「IMAGES AND WORDS」があまりにも名作の誉れ高いせいや、サウンドがヘヴィネスを増したせいで、一部では、あまり評判の良くないアルバムです。確かに、1曲1曲のキャッチーさ、ウタよりもプレイに重点を置いたサウンド作り、最初に聴いたときの印象では、前作に比べ、グッとくるものの少ないアルバムですが、何度か聞き進むうちに、その重厚な世界とおいしいリフ、とりわけ本作をもって脱退するKEYのケヴィンの美メロに、魅き込まれるアルバムになっており、聴き応えという点では、十分あるアルバムといえると思います。DT1枚目のアルバムとしてはお奨めできませんが、プログレハードファンであれば、じっくり聞いて欲しいアルバムの1枚です。
・「Awakeの位置づけ」
このアルバムはDream Theaterが脱Rush宣言したアルバムと思っています。とりあえずわかりやすいキメが減って前作に比べて即効性は減退したのは確かです。でもメロディに乏しいかというとそんなことは決してなくて、2ndのようなRPG風のメロディよりはAwakeのメロディの方が好きという人もいるはずです。(メロディというよりはキーボードプレイといった方が正しいのかも知れませんが)
それと七弦ギターと六弦ベースを持ち出したのはKORNの影響かと一時期思っていたんですが、よく考えるとKORNの1stとほぼ同時期にAwakeは完成していたので、このヘヴィでダークになったのは案外トレンドにのったわけではなかったのかもしれません。
・「トレンドへの接近」
その場の思いつきとしか考えられない、つまらぬヘヴィーなギター・リフが多い。 しかし、始末の悪いことに、そのつまらぬ冗長なリフとリフの間に、おいしい展開、フレーズが隠されていたりする。
計算してやっているのだろうが、明らかにバランスを失している。本作がとっつきにくいのは、その辺りに原因があると思う。
音がヘヴィーな割りに「精神的な重さ」を感じさせないこのプログレッシヴ・フュージョン・バンドにとって、ヘヴィー路線は、おのが弱点をさらけ出すことになった。
・「良いモノは良い」
聴き始め当初は、あんまりグっとくるモノがないなぁ~などと感じたけど、それは自分が未熟だった事に気付いた。名曲&素晴らしいテクニックだらけではないか!エロトマニアではペトルーシのギターが大爆発してるし、全曲にわたってケヴィンのキーボードは効果的だし、マイキーもリズミカル!ちょっとマイアングが地味かな...。でも好きだし!なんだかんだで自分の中では上位に入る作品。
・「よい作品です」
リリース当時は2ndアルバムよりヘヴィな音になったため評価が2ndアルバムより悪かったと思います。プログレ度が増して、キャッチーな判りやすい曲は少くなったものの、「CAUGHT IN A WEB」や「INNOCENCE FADED」はメロディアスな佳曲だし、「A MIND BESIDE ITSELF」の三部作が中盤を引き締めています。最高傑作ではないけれど、決して悪い作品ではありません。
・「硬質な重さが」
ドリームシアターの中ではあまり評価の良くない作品ですが、個人的には大好きな作品です。アルバム全体を通して低い音階(特にローB)での硬質な重さが目立つヘビィでダークな作品です。ケビンムーア脱退もあり余計に暗さがましてます。
・「最高の一枚」
前作 Images and Wordsがあまりにも名盤だったために、あまり良い評価がつけられていないこの作品。
しかし、これは間違いなくImages and Wordsに劣らない名盤だと思います。
最初とっつきにくい感じがします。確かに。前作に比べてもヘヴィな感じがします。しかしこのヘヴィな感じが、聞けばきくほどつぼにはまります。オープニングの6:00をはじめ、美しきインストであるErotomaniaやオープニングが非常に印象強いLieなど、名曲がそろっていると思います。ペトルーシが7弦、マイアングが6弦にチェンジしたこともあるのでしょう、ダークというか、暗い雰囲気に包まれています。
っていうかこんなバカテクバンド、世界でも珍しいのでは?個人個人が恐ろしく高い位置でプレイしている・・・・凄過ぎ。私はこのころのキーボーディスト、ケヴィン・ムーアが好きです。ジョーダン・ルーデスも好きですが、この人のとても美しいメロディ(Images and Wordsでも)がとてもスキでした。
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