・「ハイセンス!ハイクオリティ!!ハイレベル!!!」
ま さ か!の一枚ですね。1983年リリースの本作は往年のイエスファンからとれば皮肉としかいいようがない大成功を収めました。確かにポップで産業ロックの匂いはするが、しかし侮るなかれ。聴き込めばその「質」の高さに気づけるはずです。プロデュースはトレヴァー・ホーン・・・この人は表にでるとパッとしませんが、参謀役的な部分では超一流だと思いますね。
兎にも角にもハイライトは[1]の表題曲「ロンリー・ハート」ですね。斬新なサウンドがそこココに散りばめられてる愉快な1曲。この曲が後の音楽シーンに与えた影響もデカイと思いますね。個人的に愛聴してるのは[3]の「イット・キャン・ハプン」と[4]の「変革」ですね。どちらもハイセンス!ハイクオリティ!!ハイレベル!!!な楽曲だ。コーラスの妙はまさにイエスそのものだし、演奏面の充実もそこいらの凡百なバンドとは訳が違う。
その他もトレヴァー・ラビンの切れ味鋭いギターが堪能できる「ホールド・オン」。そのアイデアにはニンマリするしかないだろうっと「リーヴ・イット」。ラストを飾る壮大かつドラマチックで泣きも入ってる「ハーツ」。と聴き応え抜群だ。
僕がイエスの大ファンでこの作品が大好きな所を差し引いてもロンリー・ハートが80年代の名盤である事は間違いない。
・「リズムの巧さに惹かれます。」
YES最大のヒット作。プログレの枠を越えてこのアルバムでYESは有名になりました。私もこのアルバムでYESを知りました。どうしても「ロンリーハート」に注目してしまいますが、私はアルバム全体を通してリズム構成の巧さ、複雑さ、かっこよさに惹かれました。"Hold on"の3連リズムの取り方、"Changes"の変拍子、"City of love"のヘヴィなグルーヴなど、ドラムをやっている私にとっては参考になるものばかりです。
・「80年代のベスト5に入るアルバム」
発表されたのは83年だけどちゃんとアルバムを通して聴いたのは90年。あまりの素晴らしさに言葉を失った。シングル「OWNER OF A LONELY HEART」や「LEAVE IT」はさすがに知っていた。この2曲もアルバムで聴くと気分が変わってくる。
しかしシングル以外の4)「CHANGES」の徐々にもり上がっていく所や7)「OUR SONG」のイントロのカッコいいピアノとあのボーカルの入るタイミングの間。8)「CITY OF LOVE」重厚なベースにあのドラムが絡む絶妙さ。とても日本人が真似できない・・というか血が違うんでしょ。既にプログレと言うよりポップスに近い。
2002年紙ジャケリマスター版が出て、音が良くなって、13年聴き続けている。何度聴いても飽きない。多分一生聴けるでしょ。
・「4度でハーモナイズされた印象的なギター」
ほとんどバラバラだったこの頃のイエスをまとめ、『ロンリー・ハート』という YES最大のシングル・ヒットを生み出したのはトレヴァー・ラビンとプロデューサーのトレヴァー・ホーンだった。『ロンリー・ハート』で使われたオーケストラ・ヒットや4度でハーモナイズされたギター・ソロは全て両トレヴァーのアイデアだ。
もはやプログレの呪縛を離れ新しいYESになった記念碑的作品。
・「まさかその後違うルートでプログレYESに嵌ろうとは思ってもいませんでした」
私がYESをはじめて知ったのはこのアルバム、「ロンリー・ハート」の大ヒットでだ。それまではレコード屋でYESのコーナーがあってもヒットチャートには決して登場してこないし(当時は解散していた)、どういう人が聴くのだろう(オールドファンが懐古的に聴くのかな程度)と思っていたのですが、この作品がヒットチャートを追いかけていた(当時)私にも満足できる、ひじょうに良い作品で、よく聴いてました。(実際目茶目茶売れました)
さてYES的には、クリス・スクワイアー(ベース)、アラン・ホワイト(ドラム)の元YES組にYESには初参加のトレヴァー・ラビン(ギター)の3人のプロジェクトであったシネマ(活動しようとしていた)に元YESのジョン・アンダーソン(ヴォーカル、YESの超中心人物)が加わ!り、果ては元YESのオリジナルキーボーディストのトニー・ケイも参加し、新生(復活)YESが成立し、実に2年ぶりにYESが復活したのであります。
サウンド的には昔の大作のようなプログレサウンドではなく、プログレエッセンスも取り入れた、よりコンパクトな都会的なサウンドとなっていると思います。(まさに今までのYESと違う、新生YES) 曲は短くなっているものの、アルバムを通してのまとまりも良く、アルバムの完成度が非常に高いと思います。当時「ロンリー・ハート」で使われた「オケ・ヒット」も一世を風靡しましたし、本当見事な復活劇でした。(私にとっては違うが) 話が変わりますが、「ロンリー・ハート」のビデオクリップでは「エディ・ジョブソン」が出演しており(有名な話)、ジョブソンがYES!にいたらどうなっていただろうと色々想像してみるのも楽しいものです。(ZINK以来どうしているのか・・・?)
・「プログロック、ポップロック」
時代に取り残されてバイタリティーを失い倒産寸前にまでいった大企業を救って再生するのに成功したのはトレバーラビンとトレバーホーン。<構成員>クリススクワイヤー=ベーストニーケイ=鍵盤トレバーラビン=ギター、鍵盤アランホワイト=ドラムジョンアンダーソン=歌
企業が滅びるのは『100%アップデイトできない』から。楽曲からプロデュースまでダブルトレバーにおんぶした形になった。二人の影はかなり濃厚だ。この二人の仕掛人がいなかったらビッグセールスはなく、バンドをリバイタライズすることは不可能だった。
結果的にモダンでアクセスしやすい『コマーシャルなフック』を十分に備えたジャンルをクロスオーバーするポップバンドに変身させた。全盛期のイエスとち?本質的に異なる別物と認識したほうがよさそうだ。コマーシャルバランスと楽曲のバランスがよい、不必要な楽曲はない印象。
トレバーホーンの時代の流れを読む選球眼の鋭さ+トレバーラビンのコンポーザーとしての才能が光る。一度ピークを迎えたバンドは二度とピークを迎えることは不可能なのだが、このイエスは奇跡的にその集中治療室に入ると言う大手術をクリアして2度目のピークに達した。例外中の例外。10点中9点 このあとまた低迷する。
・「トレヴァー・ラヴィンが偉かった」
ドラマが受けず、スティーブ・ハウがバグルス組の片割れとエイジア結成のためにイエスを去り、残されたクリス・スクワイアが捲土重来を期して見つけ出した南アフリカ出身のギタリストがトレヴァー・ラヴィン。このアルバムは、ぶっちゃけ彼が全部作ったアルバム。ジョンは完成直前に参加してヴォーカルを差替えただけ。そんなわけで70年代、そして現在のイエスとの共通項が見つけられない『90125』は、つまりは別のバンドと思った方がいいんではないでしょうか。『ロンリーハート』は名曲ですけどね。(プロモ(蛆虫で顔を洗う)はインパクト強かった。)
・「高度なテクニックにポップ感覚が加わった80年代のイエス・サウンド!」
70年代に頂点を極めたイエスが、80年代に入って再び放った傑作アルバム!初めて「ロンリー・ハート」を耳にした時の、感動が何度聞きなおしても甦ってくる。
技巧的で哲学的なサウンドにのめりこんでいったイエス。ついにはジョン・アンダーソンまでもが去っていった。
残されたクリス・スクワイア達が獲得したポップ・サウンド。そこに、再びジョン・アンダーソンとかつてのメンバーが還ってきた。
ジョン・アンダーソンは、元イエスのメンバーで、従来のサウンドのさらなる追求をおこなっていた。
サウンドの方向性を違えていたイエスのメンバーが再び個性をぶつけあって新たに獲得した新たなイエス・サウンドが、「ロンリー・ハート」に結実した。
80年代のイエス・サウンドは、高度なテクニックに裏打ちされた従来のスタイルにポップな感覚が加わって進化したものだった。イエス独特の”音”はいたるところに示され、長年のファンにとっても大満足の1枚。
ジョンは「ロンリー・ハート」を80年代の「ラウンドアバウト」とインタビューで語っている。傑作アルバムである!
・「イエスの傑作の一つ」
高校生のときに『こわれもの』と一緒に、初めて買ったイエスのアルバム。イエスというバンドのことをあまり知らなかったため、サウンドの異なる二枚を同時に聴いて、多彩なことの出来るバンドだなあと感心して、ファンになりました。
いつの時代でもイエスのアルバムに共通しているのは、曲のメロディの素晴しさ、そして重厚なバックコーラスだと思う。そこが他のプログレと一線を画すところ。前年のエイジアの大ヒットの流れにうまく乗ったこともあり、①がイエス初の全米No.1ヒット(何年か前の日産のCMで流れてた)となり、80年代を代表するアルバムとなった。
とても聴きやすいポップなアルバムになっているので、イエス初心者には最適なアルバムかもしれない(って、友達にこのアルバムから聴かせてから、次に『こわれもの』や『危機』を貸すと、その変容ぶりにかなりビックリするみたい)。
・「10年後にわかったこのアルバムのよさ」
1980年に発売された「意外な大傑作アルバム」ドラマで消滅したと誰もが思っていたイエスが、83年の突如出した作品。ファンの期待を一心に集めた上で聞かされたシングル曲「ロンリー・ハート」は軽薄単調盛り上がりなしのポップ曲で、あまりの低落さに衝撃を受け、「このアルバムはイエスではない」と私は10年間、このアルバムを聞く事がなかった。
しかし、10年後、ラジオでこの作品に収められている「チェンジズ」を聞いて、イエスらしさがある曲も入っていることを知り、固定観念抜きに聞いてみたところ、黄金期のプログレ・ロック・サウンドのかけらはないものの、かなりレベルの高い作品が収められていることに気づき、二度目の衝撃を受けた。
なんと言っても感じるのは、バンド・メンバーのやる気。自信!を持ってパワフルに演奏している姿には強く共感できた。イエスらしい複雑さをもった曲、ドライブ感のある曲、ドラマチックな曲とさまざまなスタイルが繰り広げられており、プログレ・ポップの名作と言える。この作品からギターで参加したトレバー・ラビンの影響がうまく活かされている。
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