アメリカン・ギャングスター
リドリー・スコット(監督), デンゼル・ワシントン(俳優), ラッセル・クロウ(俳優), キウェテル・イジョフォー(俳優), キューバ・グッディングJr(俳優), ルビー・ディー(俳優)
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● リドリー・スコット監督&オスカー俳優デンゼル・ワシントン&ラッセル・クロウ競演!
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● リドリー・スコット監督&オスカー俳優デンゼル・ワシントン&ラッセル・クロウ競演!
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・「対照的な二人の信念、そして人生」
158分と少し長い映画だけど最後まで目が離せない作品だ。東南アジアから麻薬を密輸し裏社会で一世を風靡するフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)。汚職にまみれた警察内部で一人正義を貫く男リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)が彼を追い詰める。
実話を基にした映画であり背景にはベトナム戦争がある。麻薬を密輸するのに使うのは軍の航空機。まずここでベトナム戦争を皮肉混じりに批判している。そして汚職の蔓延る警察内部。リッチーが不法な金を押収し署に届けたにも関わらず署の人間たちは彼を褒めるどころか賛同すらしない。いきなりこのシーンが映画開始早々出てきて少し理解するのが困難だったけど、映画の最後で理由が明かされ納得。
フランクは裏社会に君臨するが私生活では家族を愛し家族に富と幸福を与える。リッチーは正義を貫くが私生活では離婚調停中。そんな彼らの人間味溢れるシーンも織りなし、対照的な二人の人物に感情移入してしまう。単純な犯罪映画に終わっていないところが面白い。一見の価値ありの作品だと思います。
エンドクレジットの後に無くならない悪を描いた衝撃のワンシーンがあるので見るのをお忘れなく。
・「佳作で良かったのに贅沢しすぎ。」
「アメリカン・ギャングスター」とは邦題ではなくて原題なのだが、「アメリカの首領(ドン)」とは少々仰々しくはなかったか。ほかのレビューでも指摘があるように、対峙する2人は劇中さんざん「食うか食われるか」、信念を「貫くか、折れるか」と究極の選択をし続けたあと、最後になってなぜか意気投合し、2人をイジメてきた警官に仕返しして、仲良く溜飲を下げておしまいとはなぜだ?どちらかの役者が負け役で終わるのをゴネたわけでもあるまいし・・・。タイトルはもしかして「アメリカンハリウッドスター」を暗喩したのか? 「ゴッドファーザー」や「フレンチコネクション」と時代設定はダブるはずだが、封切が同じであれば勝負にならなかったのではないか。今の観客はさらに「トラフィック」も観てしまっている。新進気鋭の若手が有り金はたいて、無名俳優とオールロケーションだけで創り上げてくれたらもっと原作や脚本が活きたかもしれない。リドリースコットへの期待が高かっただけに辛口にもなろうというものだ。
・「対決の話なのか??」
作品のあらすじなどを読むと、のし上がるギャングとそれを追い詰める刑事の対決を中心にした物語であろうと思っていた。が。70年代のアメリカを舞台に2人の男の生き方に重きを置いた描かれ方で、実際に2人が対決し、話が面白くなってくるかな?と思っていると、そこは意外とあっさりと終わる。2時間半かけるのであれば、もう少し前半を削って、後半の対決を割いて欲しかったな、という感じ。重厚で面白い内容ではあったので、それが残念。
・「ギャングスターという響き。1970年代の片端が見えてきます。」
実話をベースにした一代記を描いた映画への取組みはなかなか難しいものがあるようです。特にこのように1970年代と時代が近いものは顕著です。あまりにも事実に即したシナリオに脚色を加え過ぎると大げさな感じになる反面、ダイナミックにすると映画のコンテンツが異なってしまうので、このさじ加減が難しいと思います。この作品では、いつもとは異なるデンゼル・ワシントンが主役の悪党をよく分析して、細かく巧妙に演じているのがよく分かります。オープニングのハーレムのギャングのボスが主人公であるフランク・ルーカスに話したキーワードに、そののち麻薬王として君臨することになるコツが隠されているという仕掛けがあります。1970年代の裏社会を包み隠さず報じて、世間に明らかにした作品です。
・「2大スター競演の力作ではあるが、過去のギャング映画の寄せ集め的な感もする」
数々の映画史に残る名作を監督したリドリー・スコットの作品としては、やや物足りないが、最近のギャング映画としてはまあまあの出来。 ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンの競演が楽しみだったが、対面シーンはかなり後半にならないと出てこない。汚職刑事ではないが型破りの刑事というのはクロウにぴったりの役。一方のワシントンは近年はエリート黒人という配役パターンからなかなか抜け出せないジレンマに陥っているが、この作品では珍しくギャングのボス役を演じている。こちらも持ち前の演技力でそつなく演じているが、突然怒り出したりするところは「アンタッチャブル」や「グッドフェローズ」のロバート・デ・ニーロを連想してしまうし、そもそも映画全体が2大オスカー俳優対決を売りにしているため、やはりデ・ニーロが出演してアル・パチーノと競演した「ヒート」と比較してしまう。さらには家の外では非情な犯罪者が、家族想いであるという図式も「ゴッドファーザー」の二番煎じのような気がするし、平和な家族の描写に殺人、麻薬による悲劇の場面を挟み込むという演出も、やはり「ゴッドファーザー」で経験済みなため、映画全体が過去のギャング映画の寄せ集めのような気がしてオリジナリティや新鮮味に欠けるような気がしてしまう。 主役の2人以外の出演者では「ノーカントリー」でも熱演し、今後の注目株になるであろうジョッシュ・ブローニンがこの作品でも存在感のある汚職刑事を見事に演じている。 前半のバンコクや、麻薬製造のアジトの描写などはスコットらしさが見られる。中盤はクロウやワシントンの家族のエピソードが長くて蛇足の感が強く、クロウ以外の捜査チームのメンバーのキャラクターの描写が弱い。そして後半は急ぎ足になってしまっており演出よりも脚本が良くなかったのではないかと推察する。特に最後の汚職刑事告発の場面は前後のワシントンの心情も含めもっとじっくり描いて欲しかったと想う。力作ではあるが傑作にはいま一歩及ばなかった。
・「老いたか?リドリー・スコット」
冒頭の処刑シーンが特殊メイク丸出しだったり、明らかなカツラ、ツケヒゲ、つけモミアゲ等細部の描写が作り物感丸出しで興醒めです。また登場人物の心理展開も唐突で、説明不足感が否めません。70歳になったリドリー・スコット。監督としての才能、情熱は劣化してしまったように感じます。
まあ麻薬業界に中間業者カットやブランド重視の概念を持ち込み大成功を収めた実在の人物の半生記と、ラッセル・クロウ演じる不器用だけど勤勉で正義感あふれる刑事のキャラクターは感情移入しやすく映画全体としてはそれなりに楽しめましたけど・・・
・「フランクの生き方」
ギャングの歴史を描く冗長な映画かと思って見始めたけどストーリーが濃密で楽しめた
本来なら刑事役のラッセル・クロウがヒーロー役なんだろうけどNYPDの汚職、横領等からフランク・ルーカスに感情移入をしてしまった
・「チョイ長いな」
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウ、そしてリドリー・スコット監督。DVDを購入すべきか否か、どうするかず〜っと迷ってた作品です。そしてとりあえずレンタルで観て判断しようと思って結局観た後も迷ってます。内容に関しては皆さんご存知の方が多いと思いますので、多くは語りませんが、デンゼル・ワシントンがさすがの名演をみせてくれます。ただちょっと2時間半は長いです。DVD買って何度も観るかな〜?う〜んでもやっぱり買うかな・・
・「編集し過ぎでつながり悪い」
1970年代にニューヨークの「麻薬王」として君臨したフランク・ルーカスと、彼の検挙に執念を燃やした麻薬取締担当刑事が織り成す実話をベースにしたドラマ。
見終わってみての感想は、出来事の描き方に濃淡が付き過ぎており、全体としてつながりが悪い面が目立ち、「腹に落ちない」印象だった。
麻薬の仕入れ・販売の際に中間業者を排除して高品質・安価な麻薬販売に至った経緯、血縁を重視するイタリアン・マフィアをならって出身地のノース・カロライナから親族を呼び寄せ組織の幹部に据えたこと、ニューヨーク市警の中で汚職がいかに猛威を振るっていたかといった事が丁寧に描かれていた一方で、かなり唐突な印象を受けた場面も多かった。
個人的に致命的かなと思ったのは、ルーカスが、検挙された後に検察官に転進した刑事と信頼関係を築き、ともに組織のメンバーや汚職刑事の告発を進めていく下り。作品では、ルーカスは単に刑期を短縮するために司法取引に応じたように見えてしまっているが、実態はそうではなかったはず。子供の頃から「仲間を売らない=売ったら死」というギャングの掟に親しみ、義侠心ある振る舞いで敵味方を問わずある意味で人望が厚かったと伝わるルーカスが、我が身可愛さで簡単に他人を売ることは想像しがたい。
きっと、当時のルーカスの中で何か大きな変化が生じたのではないかと想像するが、作品中ではそれは描かれていない。
恐らく、最終形で3時間近い放映時間になっていることから想像するに、そういった点を含めて細部に至るまで精緻に描いた結果、長大な作品になってしまい、編集段階でバサバサとカットすることを余儀なくされたのではないか。
特典付録の、リドリー・スコット監督による解説音声付バージョンで、監督の声音が何となく元気なく淡々としていたのも、そういった本意で無いことが行われたことが背景にあるのではとすら邪推した次第。
脇役を含めて個性的な俳優陣を配した配役、再開発によって現在はすっかり生まれ変わったNYのハーレムで、70年代の雰囲気をよく再現した演出は特筆ものだと思うが、いかんせん(編集後の)脚本が。。。
アカデミー賞の本命とみられつつ、大して受賞できなかったのもその辺りが理由か。非常にもったいない作品との印象です。
・「映画にするために」
『映画』という商売にする(観客動員を確保する)ためには、『マフィアの実話』といった形容は効果的なんだろう。
本作品に於て、『麻薬とギャング』という部分を差し引き『商売と収賄』というテーマで鑑賞すると、それほど面白い映画になっているとは感じられない。同じことをやっても、例えば『サラリーマンと政治家』じゃ『絵にならない』ということだ。本来、そんなことはないだろう。収賄、裏切り、敵対的合併をテーマにドラマチックな経済小説だって存在する。この作品がそこに当て嵌まらないだけだ。
そう、本作テーマに面白さは皆無。それを興行商売にするには『実在の人物』であったり『犯罪行為』でなければならない訳だ。どうせ『実在の人物』をウリ文句にするのなら、どちらかのどこかの時点をメインテーマに据えるべきだった。発生から収束まで、二人の人間を同時に描写することで、『実在の人物』がテーマではなく『商売と収賄』がテーマになってしまっている。繰り返すが、それじゃぁこの作品は出来損なう。
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