・「誇り高き英国を知るには観なければならない。」
時には、こんな超豪快なる作品を観る必要がある。あっと驚く映像。王家を豪勢華麗なる映像で表現。世界一偉大になる英国。
この国に明治25年(1892年)に和歌山の南方熊楠は行った。彼は狂わなかった。日本の民俗学の原点を確立し、闘かった。この国に夏目漱石は明治33年(1900年)行った。異境の文化に彼は、狂った。
率直にいえば 国家権力闘争を熟知できる資料。権力闘争とはこのような陰謀術作が必要なのだ。エリザベスが 女王になる闘い。そして 彼女を護る仕事をしつづけた男。若きエリザベスとこの護る男の冷静さが この作品の核である。この作品は 数回みないと わからない。闘うことを常識としている 欧米を知るには最適の作品である。しかし、知った後は 恐いと感じる。エリザベスを演じるケイト・ブランシェットは 素敵で大きな女優である。必見。
・「映像の映画」
ところどころのエッチシーン。なにか日本映画みたい。圧倒的映像美に拍手。人間エリザベスは見えたが、その悲しみはどうだったか。
・「圧倒される映画、でも・・・」
見ていて衣装、演出、装置など見事で圧倒され、しかも内容がエリザベス1世についてとなると、映画に呑み込まれそうにもなる。歴史の重さ難しさ、権謀術数、迫力ある人物像を見ることができて申し分ないと言いたくなる。
しかし・・・。
サッカー元フランス代表、元マンUのエリック・カントナが重要な役をやったりと話題性(UKでは)も豊富だったのだろうが、グロくて少々リアリスティックな歴史大河映画としては、アナール派に触発された、彼の本国フランスの歴史物の方が力強いように思える。
また音楽が良すぎて作品が呑み込まれてしまうような印象をもった。特に最後に流れるモーツァルトのレクイエムは、ラストの効果を高めるものとして採用されたのだろうが、あまりにも有名すぎる曲なだけに逆に陳腐な感傷性をもたらしてしまったような気がする。この点は結構残念。
ということで評価は3つ。
・「以前発売されたものと同じ」
「ゴールデンエイジ」発売に合わせて長らく廃盤だったものが再発売。発売元:角川映画/販売元:ソニーということで過去日本ヘラルド/ソニーででたものが、そのまま低価格化。当時ソニーが販売していたDVDではヘラルドの商品は価格が高く、画質があまり良くありません。(「ロシュフォール恋人たち」等と共に上映用プリントをテレシネしたような画質。)最初の価格が¥5,565だったものが今回は¥1,980。これが適正価格かも知れません。
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