図書館戦争 第二巻 [DVD]
浜名孝行(監督), 井上麻里奈(俳優), 前野智昭(俳優), 石田彰(俳優), 鈴木達央(俳優), 沢城みゆき(俳優), 鈴森勘司(俳優), 佐藤晴男(俳優), 田中理恵(俳優), 吉野裕行(俳優), 小野大輔(俳優)
・「ギャグアニメと書いた人がいたが」
そのとおり。分かりやすい対立や不条理から、その裏側を透かせる手法が良い。チャップリンの映画のように思える。
なんかで読んだが、「豚が逃げ出して大笑いしている。豚は必死で逃げる。農家は必死で追いかける。それを見て皆が笑う。しかし・・・豚は捕まれば殺されるのだ。悲劇とは喜劇だ・・・」なんてのと同じ不条理さを感じる。
ナチスドイツの記録映画も、それを風刺したチャップリンの映画も、どちらもコントみたいに見える。20世紀少年もそうだったが、不条理さが現実と言い切れない不気味がある。変にリアリティを出しすぎるよりずっと現実的と思う。SFは読まないがこの本は優秀。
・「スイーツ(笑)戦争・・」
いろいろと突っ込みどころ満載のギャグアニメです。
・「既存の国家権力と戦う『正義の味方』。」
もともとファンタジー・SFや突飛な設定のフィクションが苦手なのでほとんどアニメは見ないほうです。仕事柄帰りが遅いので深夜番組はよく観ますが深夜のアニメは、いかにも…というものが多く、これまで特に観たいものはなかったところ、先日、ふとテレビで見つけたのが本作の第3話『小田原攻防戦』。有川浩さんの小説は書店でよく見たことがありましたが手に取ったことはなく、実質、ストーリーにははじめて触れました。とにかく、設定が見事です。昭和に続く元号として実現していたかもしれない「正化」の時代を舞台とすることで、ほんの何かのタイミングで我々の実際に生きる時代にも起こり得るという奇妙な現実感を演出しています。「メディア良化法」にしても、人権擁護法案をはじめとする現実の日本の法制・政治の世界から派生しないとも言い切れないもので、憲法の検閲禁止を歪曲して読むという無茶な解釈は普通に現実の国会で起きないとは言い切れない。(実際は憲法21条の解釈はとても微妙なものです)そのような奇妙な現実感のもとで権力=検閲と戦うヒロインたちは宇宙怪獣ではなく、既存の権力構造と戦う『正義の味方』。ひとりひとりのキャラクター設定もとても魅力的でその世界観の中、一気に魅せる極上のエンターテイメントになっています。同様の理由で、20年前に『機動警察パトレイバー』の世界観に魅了されたのですが、我々自らの身にも起きないとは言い切れない既存の権力構造との戦いは突飛な設定のフィクションと紙一重ながらも不思議とその世界観にのめりこまされてしまいます。その意味で、大人にぜひ観てもらいたい作品。プロダクションI・Gさんのアニメーションも魅力的です。アニメを機に一気に小説を読みましたが、こちらもライトノベル的な軽いタッチながら、ひとつひとつのテーマへの掘り下げはなかなかで、その実、非常にプロットのしっかりした作品だと感じました。5つ星エンターテイメント。アニメが苦手な方にもおすすめします。
・「コンキチ&ナターシャの絵本ナビ」
図書館法という、なんら今の時代に機能していない法律を根拠にとんでもないものと戦っている作者、有川浩原作のアニメ化です、この化けの皮は「人権擁護法案」という天使の皮を被った悪魔だったんです。実は次男に進められたもののライトノベル風の題名に手が出ずにいたのですが、アニメ化を機会に見てみると、愕然この戦いは国家だったのだということを知り、応援しなければと恥ずかしながらコメントを残すことにしました。
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