・「日本公開版は日本語吹替えがノーマルだった!」
作品としては★五つですが、日本語吹替えがないのが玉にきず。もともと、この作品は日本公開時に吹替え版が採用されました。というのも、この作品はドキュメンタリー映画の手法を用いたため、ナレーションと登場人物が同時に喋るシーンが多数あり、そのどちらも重要なため字幕ではフォロー仕切れません。>『日本語の吹き替えも確か(よくUFOの番組などのナレーションを担当する)矢島さんがナレーションを担当していていかにもドキュメンタリーという感じが出ていてそのあたりの人選もすばらしい!』とお書きになっている方がいらっしゃいますが、まさしくその通りで、この吹替えこそが劇場公開版だったのです。この方のおっしゃる『いかにもドキュメンタリーという感じ』を観客に届けることこそ、この作品の製作者の意図に叶ったものであり、大英断の吹替え版公開となったのでしょう。しかるに、今回のDVDは字幕のみ…これではあの面白さは充分には伝わらないでしょう。再版時はどうか日本語吹替え(劇場公開版音声)をつけていただきたい。痒いところにイマイチ手の届かない感じが残念です。
・「ウディらしい、緻密な面白さが凝縮された作品です。」
ある時は白人に、ある時は黒人に。自分のいる環境によって、人種はもちろん時には体型までも変えてしまうという、不思議なゼリグ。「カメレオンマン」というタイトルも含めて、初めは大笑いしてしまうけど、そのうち「仲間はずれにされたくない」というゼリグが抱いていた気持ちは、自分にも当てはまるような気がして。ついつい、映像に見入ってしまいました。
記録や証言を次々と見せる時に、モノクロとカラーフィルムとを交錯させながらまるでドキュメンタリー番組のように仕上げた映像は、ウディ・アレンらしい、ジョークやこだわりを感じます。
テレビでもなかなか取り上げられないこの作品が今回、ようやくDVD化。ヤッタネ(^o^)bもっともっと、この作品のファンが増えてほしいなあ。ウディ作品がもつ緻密な面白さが、ギュッと詰まった作品。私のイチオシです♪
・「どうやら初の完全英語音声・日本語字幕版のようですね」
これまでビデオで出ていたものやTV放送されていたものはインタビュー部分とナレーションが吹き替えで、セリフのみが英語音声に日本語字幕というスタイルでした。確かに全部が字幕だと読みきれないような内容なので今回もその仕様かと思っていたんですが字幕(追加分:堀上 香)とあるので日本で初の完全英語音声・日本語字幕版のようですね。楽しみです。
・「とうとうDVD化!うれしいの一言。」
この映画は(たいした映画ファンでもない)私がこれまで見た映画の中で唯一,観た後にほんの一瞬ですが「自分でも映画を作ってみたい」と思わせてくれた大好きな作品で,ウディアレンの映画に対する熱意を感じます。(この映画の撮影は3年かかったそうですが,同時並行して別の映画を2本撮っていたというから驚きです。古い映写フィルムのチラチラした映像の感じを出そうと,撮影したフィルムを足で踏んづけて傷をつけたり当時の本当の映像と組み合わせたりと遊び心満載です)以前は,なかなかこのビデオが手に入らずアメリカに出張に行った友人に英語版のビデオを買ってきてもらい,数年前やっとBOOK OFFで日本語吹き替え版のビデオを入手したのですが,やっとDVD化され感激です。なお日本語の吹き替えも確か(よくUFOの番組などのナレーションを担当する)矢島さんがナレーションを担当していていかにもドキュメンタリーという感じが出ていてそのあたりの人選もすばらしい!
・「全盛期のウディ・アレンのアイデアが詰まった異色作」
実在の有名人物も多数登場する中で、ウディ・アレン扮するゼリグが何気なく歴史的な場面に登場し、周囲と同調してしまう姿がおかしい。まさにアイデアの勝利で、映画自体を白黒のドキュメンタリー・タッチにしたのも成功している。当時のウディ・アレンの作風からするとちょっとタッチの違うタイプの映画だったが、アニー・ホール」から「インテリア」を経て「カメレオンマン」「カイロの紫のバラ」「ハンナとその姉妹」と傑作が続く70年代後半から80年代中盤までのウディ・アレンの全盛期の異色の一本。 ただナレーションが多かった記憶があるので吹替えが入っていないのは残念。ここ数ヶ月のウディ・アレンの旧作の発売ラッシュはファンにとっては、嬉しい驚きで、財布が悲鳴をあげている状態だが、まだDVD化されていない作品も多く、この際、全作品がDVD化されると嬉しい。
・「ウッディ・アレンの真骨頂!ようやく発売!」
まず心にとめておかなければならないのは、これは偽のドキュメンタリーだということだ。 ウォーレン・ベイティ主演の映画「レッズ」は、実在の人物を描いていて、ドラマの節目節目に当時を知るジャーナリスト達が証言するシーンが挿入されている。本作でも同じ手法がとられているが、これがみんな嘘八百!そこまでやるかというくらい嘘の歴史を並べ連ねている。 見物はアレンの七変化だが、特殊効果で本物の歴史的映像に合成され、本当にそこにいるかのように映し出されている。まだ「フォレストガンプ」のようなCGが発達していない時代に、そのはまり具合は見事と言うしかない。特にクライマックスのナチの集会の場面は、あのチャップリンの「独裁者」を彷彿とさせ小気味いい。 また、この物語は歴史に翻弄される男女のラブストーリーでもあるし、カメレオンのように他人に合わせなければ生きていけない現代人を風刺した作品でもある。とにかく小品ではあるが、ユーモアとウィットに富んだウッディ・アレンらしい映画であることは間違いない。
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