プライベート・ライアン
スティーブン・スピルバーグ(監督), トム・ハンクス(俳優), トム・サイズモア(俳優), エドワード・バーンズ(俳優), マット・デイモン(俳優), バリー・ペッパー(俳優), ロバート・ロダット(脚本)
・「焦点がいまいち・・・」
最初とラストは泣けましたが、結局、ライアンを助けることがメインテーマなのか、単に戦争映画を作りたかったのか、焦点がぼやけているようで、ちょっと残念でした。戦争映画なら、実際にベトナム戦争で従軍したオリバー・ストーン監督の「プラトーン」(ちょっと古い映画ですけど)のほうが、よりリアルな戦争の姿が描いてあると思います。
・「映画の傑作」
この映画は他の戦争映画とは全く違う。戦争を美化するものではなく、リアルな世界を築いていた。戦争では、ヒーローが生き残るのではない。偶然や奇跡が重なった人が生き残る。それを言葉ではなくて映像で見せつけてきた。そほ技量はさすがと言うべき。兵士一人一人の言葉に堪えきれないものを感じた。それは恐らく私も兵士のように戦争への恐怖を感じていたからなのだろう。
・「戦争映画Best3に入る秀作。」
そもそも戦争映画に順位をつけるのも甚だおかしな話かもしれないが、この映画が優れてるのは、どちらか一方を正義にみたてて偏ってないところ、戦争の不条理さ、軍の命令の不条理さ、人間の脆さ・強さ、を描ききってる所だ。しかも、涙を流させるまでの感動作にもっていけるところがスピルバーグの凄さ。
戦場のシーンはあまりに臨場感があって、あっというまって感じですよね。とにかく音のこだわりはすごい。
そして、たった一人の二等兵を救出する為に、生まれる男達の葛藤と友情には胸が熱くなる。キャスト陣の頑張り、特にアパム伍長を演じた、ジェレミー・デイビスは秀逸。もし一般人が戦場にいけば間違いなく彼みたいに怯えるか、気が狂うだろう。そんな極限の心理状態を見事に演じきってる。自分が逃がした捕虜が皮肉にも戦前にいる、そしてそれを見つめる、あの顔・・・鬼気迫る演技力が素晴らしい。
・「命」
この映画は観る方によって様々な意見に分かれるでしょう。
私が戦争映画を観る際に、最も気にする部分は、偏った描き方になっていないか、ということです。
ともすれば片側の国を悪役にして、ヒーローのように描く映画がありますが、それは個人的に納得できない。
やってることは人殺しな訳で、それを正当化するのは倫理的にもおかしい。
この映画はアメリカの映画ですし、当然アメリカ目線で描かれています。ドイツ兵も敵として現れます。しかしアメリカ兵を正義の味方のように描いているかといえば、そうでもありません。
象徴的なのは、手を挙げて(恐らく)命ごいをしながら降伏しているドイツ兵2人を、アメリカ兵が射殺し嘲笑するシーン。
あれはアメリカ人が観ても、いい気持ちにはならないでしょう。
エンターテインメントとして観客を退屈させないように、ドンパチはやります。主人公達はドイツ兵を沢山殺しますが、アメリカ兵にもかなりの死者がでます。
観てる側には虚しさしか残りません。どっちがいい悪い等はありません。
ただのドンパチ映画とみれば、派手なだけと映るでしょう。
ですが人の傷みや家族を失った遺族の傷みを考えながら観れば、伝わるものが全く違うと思います。
私個人の意見としてこの映画は、人の死を無惨に描くことで、命の大切さを伝えているのだと感じました。
・「内容的にはまずまず」
最初から最後まで戦闘シーンの映画
リアルすぎてエグいシーンも。
内容的にはまずまずだが、映像や構成やシーン作りには 悪感すごい迫力です。
女性にはあんまり受けないやろね・・・。
・「子供に見せるべき」
戦争の不条理さ、リーダーの苦悩、男の成長、戦友の友情、敵味方の相克などなど戦争映画の全ての要素を盛り込み、また徹底的にディティール・リアリティにこだわりつつも多少の娯楽性もバランスよく調合された戦争映画の傑作です。
冒頭の上陸用舟艇の扉が開いたとたんに激しい機銃掃射でなぎ倒されるシーンは人間の柔らかさと鉄の固さの表現に戦慄をおぼえました。
俳優のキャスト、演技もすばらしいです。(特にヘナチョコ兵士担当のアパム伍長)現時点、「地獄の黙示録」と双璧をなす戦争映画の最高峰です。
子供は美化された戦争映画や残酷さがオブラートに包まれた戦争映画を見る機会が多いと思うので、戦争の現実を本能的に感じ取らせることを目的として全ての小学校高学年〜中学生には必須で見せるべき映画と思います。
・「リアルな映像」
冒頭の戦闘シーンは圧巻であり、非常にショックを受けた。トムハンクスが引きずる下半身が吹き飛ばされた仲間。頭にまともに銃弾を食らった死んだ兵士。多くの血が流され、赤く染まった海岸線。余りにもリアルで。内容的には兄弟が次々に死んでしまった末弟だけでも生きて親元に帰還させるという極めて特異なもの。自分の命を犠牲にしてでも忠実に任務を遂行するトムハンクス。理解しがたい命令の内容を知った時にの戸惑う部下たちとの軋轢。見応えのある好きな作品の一つです。
・「二等兵を救出を命じたもの」
二等兵をなぜ精鋭8名が救出するのか。全く不合理です。彼らが1人のために死んでいく理由は「戦争遂行政策」の政治的観点では「合理的」です。
彼らが釣り合わない死を迎えるのは、映画の冒頭の陸軍大臣(?要するにお偉方)の命令の故です。一人の母親が息子3名が戦死で失う。これは国家の戦争遂行にとって障害になるから、残された一人の息子の救出に精鋭7名(他の1人は通訳で精鋭とは言えない)を向かわせたということです。彼らは、無駄死にではなく戦争遂行の国策のためのコマにほかなりません。
この設定が、本来、ナチスとたたかう米国の「自由のための正義の戦争」を、うさんくさいものとして描いているのです。これが素晴らしい設定です。戦争映画にありがちな勧善懲悪ものになっていません。この意味で、この映画は単なる「反ファシズム映画」でもなく、米国「国威発揚映画」にもしていません。他方で、そこで闘って死んでいく兵士たちをプライドと崇高さを描いており、女子供の「反戦映画」にも堕していません。
まさに由緒正しい「戦争映画」です。
若者が大人になる姿と、中年になった男の生き方と死に方と「誇り」を教えてくれる映画です。
・「残酷戦争ショー。」
冒頭のオマハビーチの場面で繰り広げられる地獄絵巻。戦争による人体損傷がこれでもかと描かれることによってこの映画は戦争映画を超えた恐怖映画として記憶されます。感動大作では決してない戦争による残酷のカタルシスが延々と繰り広げられる怪獣映画やアニメのような興奮をもたらす純粋映画です。もう最高。
・「単なる戦争映画としてだけではなく」
映画や文学を評価するにあたって、その背景にある思想や文化が自分の好みに合わないからといって悪い評価を下すというのは不当であり的外れである。かつてレニ・リーフェンシュタールというドイツの記録映画作家がナチスドイツのプロパガンダ映画を製作したということで、彼女の映画まで酷評されたことがあったが、彼女に対する批判ならばいざ知らず、その映画の質までに悪評を与えるのは思想や表現の自由を迫害するものであり、傲慢かつ危険である。
プライベート・ライアンを見て戦争を賛美していると思うのは自由であるが、少なくともこの映画には戦争の悲劇がしっかりと描かれている。それはそのリアルな映像にもはっきりと現われているし、物語自体にも歴然としている。だからこそこの映画は単なる戦争映画としてだけでなく、人間ドラマとして秀逸なのである。スピールバーグは時に甘い映画を撮ることで知られているが、この映画は恐らく彼の映画の中では「ジョーズ」と並んで最高傑作と呼んでいいのではないか。映画を見終わった後で、しばらく座席から立てなくなるような映画は、そう多くあるものではない。この映画はそういった映画の一つである。
最後になったが、この映画のプロットは決して非現実的ではない(実話に基づいているのではないだろうか?)。アメリカという国、そしてアメリカ軍を少しでも知っている者なら、映画の中のような命令が実際に下されて、その為に兵士が犠牲になったとしてもまったく不自然には思わないだろう。
ケータイからは、シンプルアマゾン(モバイル版)をご覧下さい。
シンプルアマゾンは、安心・安全のネットショッピングAmazon.co.jpの商品を紹介しています。
簡単アフィリエイト:あなたのAmazonアソシエイトIDをアドレスの最後に付けるだけで簡単キャッシュバック!(例:1sas.net/?yourid-22)一度IDを付ければ、シンプルアマゾン内の全商品が紹介料の対象になります。アソシエイトIDはこちらから登録可。